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アメリカのティラーソン国務長官は7日、訪問先のコロンビアからジャマイカに移動する機内で一部の記者団の取材に応じました。


この中でティラーソン長官は、日本を訪れたペンス副大統領が、北朝鮮に対して近く強力な経済制裁を科す考えを明らかにしたことについて、「制裁されるべき対象に関して周到な計画を立てている」と述べて、対象となる団体や個人を特定していることを示唆し、圧力を強めていく姿勢を示しました。


そのうえで、ピョンチャンオリンピックを通じて融和ムードを演出する北朝鮮について、「意味のある行動を取らなければ選手団や音楽隊を派遣したところで状況は何も変わらないと理解すべきだ」と述べて、非核化に向けた意思を示すよう改めて求めました。


また、ティラーソン長官は、ペンス副大統領がオリンピックの場での北朝鮮代表団との接触の可能性を否定しなかったことをめぐって、「副大統領は接触のために行くのではない。現地には北朝鮮の代表団がいるので、何が起きるのか見てみるということだ」と歩調を合わせた一方、「あまり期待もしていない」とも述べました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180207#1517999859
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これは、8日付けの北朝鮮朝鮮労働党機関紙「労働新聞」が、北朝鮮外務省のチョ・ヨンサム局長の談話として伝えたものです。


談話では、ピョンチャンオリンピックの開幕に合わせて北朝鮮が韓国に派遣するキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長を団長とする高位級代表団について、「アメリカに対話を求めたことはなく、今後も同様だ。われわれは南を訪問中にアメリカ側と会う意向はない」としています。


そのうえで、「代表団が南に行くのは、純粋にオリンピックに参加し、その成功を祝うためだけだ。われわれはオリンピックのようなスポーツの祭典を政治的な空間として利用しない」と主張し、開会式に出席するアメリカのペンス副大統領と接触する可能性を現時点で否定しました。


今回の高位級代表団には、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長の妹で党中央委員会の第1副部長を務めるキム・ヨジョン(金与正)氏も含まれていて、北朝鮮の最高指導者の家族が韓国を公式訪問するのはこれが初めてです。


北朝鮮としては、ペンス副大統領が北朝鮮代表団との接触について「トランプ大統領は常に対話を信じている。自分は会談を求めていないが、何が起きるか見てみる」として、その可能性を否定していない中で、代表団の韓国への派遣を9日に控えて、アメリカ側に揺さぶりをかける狙いがあると見られます。


日本を訪れていたペンス副大統領は、8日、横田基地アメリカ軍や自衛隊の幹部と会談したあと、兵士や自衛隊員らを前に演説しました。


この中で、ペンス副大統領は、北朝鮮について「核・ミサイル開発計画を完全に放棄するまで、われわれは引き続き北朝鮮への圧力を最大限まで高めていく。その日が来るまで、われわれはいかなる不測の事態にも対処する用意がある」と述べました。


そのうえで、「すべての選択肢はテーブルの上にある。アメリカ軍と自衛隊はわれわれの国民を守る準備ができている」と述べ、北朝鮮の脅威に対して日米が連携して防衛に当たる決意を示しました。


さらに、「アメリカ軍の能力を過小評価すべきではない。通常兵器、核兵器を問わず、いかなる攻撃に対してもわれわれは迅速かつ圧倒的に勝利する」と述べ、北朝鮮を強くけん制しました。


ペンス副大統領は、演説の後、午後2時すぎに専用機で横田基地を出発し、8日夕方、韓国に到着してムン・ジェイン(文在寅)大統領と会談する予定です。


北朝鮮の国営テレビによりますと、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長は8日、ピョンヤン中心部の広場で行われた軍の創設70年を記念する軍事パレードで演説し、「きょうの軍事パレードは、世界的な軍事強国に発展したわが国のイメージを誇示することになる」と述べました。


そのうえで、「アメリカとその追従勢力が朝鮮半島周辺で騒ぎ立てている情勢下で、軍は高度の臨戦状態を維持し、戦闘準備に拍車をかけるべきだ。侵略者がわが国の自主権を0.001ミリも侵さないようにしなければならない」と述べ、アメリカへの対決姿勢を強調しました。


中国の王毅外相は8日、北京で記者会見を行い、北朝鮮ピョンチャンオリンピック参加に関連した韓国との一連の動きを支持するとしたうえで、「南北双方が互いにやり取りのある現在の得がたい情勢を保つことを望む」と述べました。


そのうえで、「各国は国連安全保障理事会の制裁決議を厳格に履行しながら、ひとまず互いに刺激し合い、矛盾を激化させるあらゆるふるまいをやめるべきだ」と述べ、北朝鮮に対する安保理決議を履行する必要性は認めながらも、アメリカなどが単独の経済制裁を通じて圧力を強めようとしていることをけん制しました。


そして、「オリンピック期間の対話を通常の途切れない対話につなげ、北朝鮮と韓国の対話を各国間、とりわけアメリカと北朝鮮の対話につなげてほしい」と強調し、オリンピックを機に南北だけでなく、アメリカをはじめとする各国も北朝鮮との対話を目指すべきだという考えを示しました。


さらに、王外相は記者団に対して、オリンピックの期間中の米朝接触の可能性について、「もちろん接触を望んでいる。最も重要なポイントだ」と述べ、強い期待を示しました。