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「うるさい! 静かにして」
 誰でもこんなことを言いたくなる時がある。
 現代人はとにかく音に囲まれて生きている。
 クラクション、電車の扉、電話の呼び出し音、アラーム、メールの着信音、止まることなく続く騒々しい音が神経を逆なでする。


 猫は騒々しさを嫌う。
 静かだと生き生きしてくる。


 猫でなくても静かなところにいると、頭や心の中の静けさも戻ってくるものだ。
 私たちも猫のように静かな場所と時間に身を置くことを考えてみてはどうだろう。


 毎日少しの時間でいいから、完全な静けさの中に身を置く、そして内なる自分の声を聴き、自分の鼓動に耳を傾ける。
 こんな時間がもてたら、心の静けさとともにあなたを取り巻く静かな声も聞こえてくるだろう。生き方が変わるかもしれない。


 可能な限りの静けさを求めて、それでもなかなか思い通りにならなかったら、ここでも猫をまねてみよう。
 誰にも告げず、そっとその場を離れて自分の場所に行ってしまう。そこで十分静けさを堪能して、エネルギーが充電できるまで戻らない。


 世の中の騒音というものは、それが心の安らぎまで奪っていくからストレスとなる。その前に心の中の静けさを少しでも確保できれば、耐えられるものだ。