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これは、アメリカのティラーソン国務長官が12日、訪問先のエジプトのカイロで記者会見して述べたものです。


会見でティラーソン長官は、北朝鮮が南北首脳会談の開催を呼びかけ融和ムードを演出する中、アメリカと北朝鮮との対話の可能性について問われ、「対話を始めるか決めるのは北朝鮮だ。彼らは対話の議題が何かも把握している」と述べ、非核化の意思を示すよう重ねて促し、米朝の対話が実現するかは北朝鮮の出方しだいだと強調しました。


そのうえでティラーソン長官は、核・ミサイル開発をめぐる北朝鮮の行動に変化が起きるか注視する考えを示しました。


また、これに先立って有力紙のワシントン・ポストは11日、韓国を訪れたペンス副大統領がインタビューで、「最大限の圧力をかける取り組みは続けるが、北朝鮮が話したいなら話をする」と述べ、北朝鮮との対話も可能との考えを示したと報じました。


ペンス副大統領の発言について見解を問われたティラーソン長官は、対話について可能性は否定しなかったものの「本格的な外交の始まりになるかどうか判断するには時期尚早だ」と述べました。


13日付の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は、金委員長と妹の与正氏が仲良く腕を組んで写った写真を1面に掲載した。


金委員長は12日、与正氏から、文在寅大統領との会談の結果やアメリカの動向について詳しく報告を受け、韓国側の手厚い対応を高く評価した。その上で、金委員長は「和解と対話の良好な雰囲気をさらに発展させ、立派な成果を積み重ねることが重要だ」と述べ、南北の関係改善について、具体的な方向性を示したという。


関係改善に本気で取り組む姿勢を強調し、韓国をさらに取り込む狙いがあるとみられる。


バッハ会長は13日、ピョンチャンオリンピックの国際放送センターを訪れ、日本のメディアのインタビューに応じました。


この中で、バッハ会長は、ピョンチャン大会で韓国と北朝鮮の選手団が開会式でともに入場したことや、アイスホッケー女子でオリンピック史上初めての合同チームを結成したことについて「オリンピックは平和に向けての扉を開くことができるもので、今回、2か国の架け橋となる事ができた。オリンピックの精神と価値を示すことができたと思う」と話しました。


そのうえで「北朝鮮のオリンピック委員会から招待を受け、いま日程を調整している。これから北朝鮮の選手たちをどうやってサポートしていくかを話し合う」と述べ、大会後に、北朝鮮を訪問する予定であることを明らかにしました。


また組織的なドーピング問題で、ロシアに対して国としての出場を認めなかったことについては「厳しい措置をとったのは参加するクリーンな選手を守るためだ」としたうえで、ピョンチャン大会のドーピング対策については「違反選手の摘発を強化するために今月はじめまでにおよそ60か国の選手を対象に1万4000件のサンプルを採るなど過去にない規模で大会前のドーピング検査を行っている」と話しました。


そして2年後の東京大会については「IOCが進める大会経費の削減が、すでに実行されていてとても満足している」と評価しました。


この事件は、ちょうど1年前の去年2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港北朝鮮キム・ジョンウン委員長の兄のジョンナム氏が、猛毒のVXで暗殺されたものです。


この事件について、中国政府の関係者はNHKの取材に対し、6年余り前に死去した北朝鮮キム・ジョンイル金正日)総書記の後継問題が背景にあることを明らかにしました。


それによりますと、死去から8か月たった2012年8月、当時、北朝鮮のナンバー2とされ、キム・ジョンウン委員長の叔父にあたるチャン・ソンテク氏が、北京で中国の胡錦涛国家主席と個別に会談した際、「ジョンイル氏の後継にはキム・ジョンナム氏を就かせたい」という意向を伝えたということです。


この会談は、当時、中国の最高指導部のメンバーだった周永康政治局常務委員が部下を使って盗聴しており、周氏は翌2013年はじめに、北朝鮮の最高指導者となっていたキム・ジョンウン氏に会談の内容を密告したということです。


この年の12月、チャン氏は国家反逆罪などで処刑され、さらにジョンナム氏は去年2月にマレーシアで暗殺されており、中国政府は、周永康氏によってもたらされた情報がキム・ジョンウン委員長のげきりんに触れ、事件の引き金になったと見ています。


なぜ周永康氏がキム・ジョンウン委員長に情報を伝えたのか詳しい理由はわかりませんが、当時、周氏の周辺には汚職捜査の手が及んでおり、周氏としては、北朝鮮とのパイプを利用することで指導部の動きをけん制しようとしたのではないかとの見方が出ています。


その後、周氏は汚職や国家機密漏えい罪などに問われて無期懲役の判決を受けましたが、関係者によりますと、北朝鮮への密告が国家機密漏えい罪に当たると判断されたということです。


中国政府は、ジョンナム氏暗殺事件について終始沈黙を守っていますが、今回確認された情報は、今後の中朝関係を読み解くうえで重要な手がかりになりそうです。

中国の周永康元政治局常務委員は、江沢民国家主席に近く、前の胡錦涛政権で最高指導部入りし、警察や情報機関などを統括する公安部門の責任者を務めて強大な権力を握っていたとされます。


周永康氏は江蘇省無錫出身の75歳。北京石油学院を卒業し、1980年代から90年代にかけて石油工業省の次官や国有会社の中国石油天然ガスの社長などを歴任し、いわゆる石油閥の大物と見なされてきました。


1999年からは四川省トップの共産党書記、2002年からは警察にあたる公安省のトップを務めました。そして、2007年に共産党の最高指導部である政治局常務委員に上り詰めました。


周氏は、当時9人いた政治局常務委員の中で序列は9位でしたが、犯罪捜査や治安維持などを担う公安部門や情報機関をはじめ、検察や裁判所まで管轄する中央政法委員会のトップの書記を務めていたため、強大な権力を握っていたとされています。


周氏は、一時、最高指導部入りの可能性も指摘され、その後失脚した薄煕来元重慶市書記の後ろ盾だったと見られていて、薄元書記と共謀して習近平指導部の転覆を企てていた疑惑が持ち上がるなど、胡錦涛国家主席習近平国家主席と激しく対立していたことが明るみに出ました。


そして、「虎もハエもたたく」という腐敗撲滅のスローガンを掲げて大物の摘発に乗り出した習指導部のもとで身柄を拘束され、2015年6月に汚職や国家機密漏えいの罪で無期懲役の判決を受けました。このとき、国営新華社通信は「裁判所は、一部の犯罪事実の証拠は国家の秘密にかかわるため非公開にした」としていました。


判決言い渡しの模様は中国国内で国営テレビによって生中継され、以前は黒かった髪の毛が真っ白になって出廷した周氏の姿に国民の間では衝撃が走りました。
中国の最高指導部経験者が汚職などの罪で有罪判決を受けたのは、周氏が初めてです。

チャン・ソンテク氏はキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長のおじで、キム委員長が、死去した父親のキム・ジョンイル総書記の権力を世襲したあと、後見人とされた人物でした。


チャン氏は1946年に東部のハムギョン(咸鏡)北道チョンジン(清津)で生まれ、妻はキム総書記の妹のキム・ギョンヒ氏でした。


キム・イルソン(金日成)総合大学を卒業したあと入党したチャン氏は、キム総書記とのつながりを背景に頭角を現し、党の筆頭部局である組織指導部の第1副部長などを歴任しました。2010年には国防委員会の副委員長に就任し、2011年のキム総書記の葬儀では、キム委員長とともに、ひつぎを載せた車に付き添って歩きました。


北朝鮮の経済改革や外資誘致で主導的な役割を担っていたチャン氏は、中国との経済協力に積極的に取り組み、2012年に北京を訪れた際には当時の胡錦涛国家主席と会談するなど、中朝間のパイプ役を担っていました。


しかし、2013年にチャン氏は、「反党反革命的な行為をした」などとして、すべての職務を解任されて党から除名されたうえ、特別軍事裁判で「国家を転覆させようとする極悪な犯罪を行った逆賊だ」として死刑判決を言い渡され、直ちに処刑されました。