シリコンバレーに別れ、ティール氏以外にも
— George Nishiyama (@g_nishiyama) 2018年2月19日
新しいアイデアに満ちた起業家精神を育んできたとされるシリコンバレー。一方で思想的にはリベラル以外を受け入れず画一的だと最近は批判も。https://t.co/AusnoFIGP9
ハイテク業界の労働者や起業家からも、サンフランシスコのベイエリアから転出したか転出を予定しているとの声が聞かれる。理由にあげられているのは、異質な社会的価値観や政治的イデオロギーを受け入れない雰囲気だ。同地は集団思考や画一性のせいで、生活や仕事がしづらい場所になっているという。
10年前にベイエリアからロサンゼルスに移ったエンジェル投資家のトム・マキナニー氏は「サンフランシスコの政治は少し狂ってきたと思う」と話した。さらに、「トランプ氏の当選は超二極化(の表れ)であり、シリコンバレーがいかにずれているかを浮き彫りにした。このずれについてはピーター(ティール氏)も話していた」と述べた。自身は財政については保守派だが社会的にはリベラルだと考えている。
ハイテク投資家でベストセラー「4 Hour Workweek(週4時間労働)」の著者ティム・フェリス氏は昨年12月、テキサス州オースティンに移った。17年間暮らしたベイエリアでは、極端なリベラル思想に従わない人は罰せられると感じたことも理由のひとつだ。
フェリス氏は最近、インターネット掲示板のレディットで、シリコンバレーの人々が「職を失うことや人前で非難されることを恐れて公然とうそをつく」と述べた。自身は社会的にはリベラルだというフェリス氏は、オースティンが「アート、音楽、映画、テクノロジー、フードなどの面で素晴らしく進展している」とし、人々も「一般にずっとフレンドリーだ」と付け加えた。
シリコンバレーの競争優位を説明する際、ゼロックスPARCやスタンフォード大学の存在を指摘する人が多い。もちろんそれらは重要。でも優秀な人材なら日本にも沢山居る。シリコンバレーが世界中の優秀な人材を惹き付ける理由は単に起業の環境が整っているとか、お金儲けがしやすいからだけではない。
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年2月15日
それ以上の「何か」が、そこにあるからだ。具体的にはカリフォルニア特有の楽観主義、自由気ままさ、他人に対する寛容さ、個人主義、スピリチュアリズムなどだ。それらが、いまシリコンバレーから失われつつある。だからピーター・ティールがシリコンバレーを去ったのは、偶然ではなく、必然。
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年2月15日
でも今のシリコンバレーでは「馬鹿をやる」ことがだんだん難しくなっている。「ここではこれが当たり前だから、お前もバレーの流儀に従え」という言外のプレッシャーが圧し掛かってくる。具体的にはピーター・ティールの場合、トランプ支持を打ち出したことでシリコンバレーから総スカンを喰った。
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2018年2月15日