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 猫は蛮勇を振るったりしないし、不運な出来事にあえば必ずそれを教訓とする。
 そして車でも物でも、自分の住環境に目新しいものが現れたら、長い間観察して細心の注意を払わなければ近づかない。
 猫は無用な危険に身をさらすことはない。
 新しいものは何でもにおいを嗅いで詳細に調べあげ、分析してみるのだ。

 私たちは直観も勘もほとんど失ってしまった。
 人間関係でも同じである。いったん事が起きてしまってから、「最初からコイツはこういう悪さをすると思っていたんだよ」なんてつぶやいた人も多いのではないだろうか。
 直観でわかっていたのだ。
 嫌な感じがしたのは、その人物の正体に原因があったのだが、だからといって自分の勘に従ったわけではなかった。私たち人間は、勘より「理性」を重んじようとしてしまう。
 直観は裏切らない。勘に従ったほうが慎重になってより幸せに生きていけるはずなのに、残念なことである。


 第一印象という直観はウソをつかない。
 悪いことが起きないよう慎重になるために、原始的な勘をもう少し大事にしよう。
 勘を信用して従えば、損はしない。