https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


国連の安全保障理事会は24日、30日間の停戦を求める決議を採択しましたが、アサド政権は攻撃をやめず、死者は増え続けています。


こうした中、アサド政権に影響力を持つロシアは26日、東グータ地区で27日から毎日、午前9時から午後2時までの5時間、停戦を実施し、市民のための避難路も用意すると明らかにしました。

シリアのアサド政権が東グータ地区への攻撃を続けていることについて、アメリホワイトハウスのサンダース報道官は26日の記者会見で、「シリアは空爆迫撃砲、ロケット弾などで多くの市民を恐怖に陥れている」と強く非難したうえで、一刻も早く攻撃を停止するよう求めました。


そのうえでアサド政権への対応について、「われわれは本気で一刻も早い攻撃の停止を求めている。特別な行動をとるかとらないかについて明らかにするつもりはないが、アサド政権は真剣に受け止めるべきだ」と述べ、軍事行動も排除しない構えを示し、けん制しました。


一方、東グータ地区をめぐってアサド政権に影響力を持つロシアが日中の5時間に限って停戦を実施すると明らかにしていることから、トランプ大統領がロシアと協議したかどうかを記者団から問われると、「ここ2、3日は話し合っていないと思う」と述べ、ロシアから限定的な停戦案について知らされていたかどうかは明らかになっていません。


シリアのアサド政権が反政府勢力への攻撃を続け、市民500人以上が死亡している東グータ地区で、日本時間の27日午後4時から、1日5時間に限ってアサド政権が攻撃を停止する措置が始まりました。


一方の反政府勢力側はこの措置に協力できないとしていますが、今のところ、戦闘はおおむね収まっているもようです。攻撃を停止する措置は日本時間の午後9時まで続けられる予定ですが、戦闘が収まった状態が続くのか、注目されます。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180226#1519641519
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180225#1519555500
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180224#1519469000一方、報道陣からは、いつも非難を繰り返すばかりで具体的な対応策を打ち出せていないのではないかという厳しい指摘も出ていました。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180222#1519296743反政府勢力の主要なグループは、会議はアサド政権を利するだけだとしてボイコットした


また、今回の措置では市民が地区の外に退避するための避難路が設けられましたが、アサド政権の国営テレビは、避難路に向けて反政府勢力側が砲撃を加えたうえ、市民を「人間の盾」にして退避を阻んでいると非難しました。


これに対して、反政府勢力の主なグループは、避難路への攻撃を否定したうえで、今回の措置について「市民に強制的な退去か爆撃による死か選択を迫るもので、受け入れられない」と反発しています。


アサド政権による攻撃の停止は、毎日、同じ時間に行われることになっていますが、このまま市民の退避が進まなかった場合、これを口実にアサド政権側が東グータ地区の制圧に向けて再び攻撃を強めるおそれもあり、予断を許さない状況です。