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トルコ政府が国内でテロを繰り返してきたクルド人武装組織PKKと深いつながりがあるとするシリアのクルド人勢力の指導者の1人、サレハ・ムスリム氏は、24日トルコ政府の要請に基づいて滞在先のチェコで捜査当局に拘束されました。


トルコ政府はムスリム氏の引き渡しを求めていましたが、トルコ外務省は27日、チェコの裁判所がトルコ側が求めてきた引き渡しに応じず釈放することを決めたとして、非難する声明を発表しました。


ボズダー副首相は、チェコ側から釈放の理由について説明はないとしたうえで「テロ組織を支援する行為だ。ヨーロッパやアメリカは自分たちの国民が被害にあわないと、彼らをテロ組織だと認めないのか」と反発しました。


ムスリム氏は、今後の司法手続きに従うことを条件にヨーロッパに滞在し続けるとみられますが、チャウシュオール外相は「どこにいても追跡を続ける」と述べて、いつか自国で裁判を受けさせると強調しました。


トルコは、シリアのクルド人勢力を支援する欧米に不信感を強めていて、シリア難民の支援の問題などでもさらに態度を硬化するものとみられます。