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スロバキアでは、今の連立政権とイタリアのマフィアの癒着を取材していた27歳の男性ジャーナリストが、先月、婚約者とともに銃で撃たれて殺害されたのをきっかけに、市民の間で政権に対する批判が高まっていて、各地で大規模なデモがたびたび行われています。


こうした中、地元メディアによりますと、スロバキアのフィツォ首相は、14日「15日に辞任する用意がある」と述べ、国家元首であるキスカ大統領に対して、今の連立政権を維持することを条件に辞任する意向を表明し、高まる批判をかわす狙いがあるとみられています。


ただ、野党は議会で内閣不信任の決議を行う方針を示しているほか、連立政権に参加している少数政党も議会を解散して総選挙を前倒しするよう求めていて、事態が収束に向かうのかどうかは不透明です。


政権の腐敗を取材していたジャーナリストの殺害は、スロバキアの国民が抱いていた政治に対する根強い不信感を一気に噴出させる形となっていて、これまでに内相をはじめフィツォ首相の側近が辞任に追い込まれています。