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フランスのマクロン大統領は29日、シリアで過激派組織IS=イスラミックステートと戦うクルド人勢力を支援するとともに、これを自国の脅威と捉え「テロ組織」とみなして敵対するトルコとの間を、仲介する用意があると表明しました。


これに対して、トルコのエルドアン大統領は30日、首都アンカラで演説し、「トルコに仲介の必要はない。フランスの間違った態度は悲しいことだ」と述べ、フランスの申し出を拒否しました。そのうえでトルコがシリアに越境し、クルド人勢力に対して行っている軍事作戦を、範囲を広げて今後も続けていく考えを強調しました。


一方、これまでクルド人勢力を支援し、トルコと対立してきたアメリカのトランプ大統領が29日、シリアからの撤退を示唆したことについて、トルコのチャウシュオール外相は記者会見で、「アメリカの本当の目的は何か知る必要がある」と述べ、トランプ大統領の発言の真意を見極める必要があるという認識を示しました。