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中国の重慶市のトップだった孫政才前政治局委員は、一時は習近平指導部の次の世代のリーダー候補とも言われましたが、去年秋の共産党大会を前に、突然、規律違反の調査を受けて失脚し、その後収賄の罪で起訴されました。


国営の中国中央テレビによりますと、孫氏に対する初公判は12日、天津の裁判所で開かれ、検察側が孫氏が職権を使って他人に便宜を図り、関係者ととともに1億7000万元余り(日本円でおよそ29億円)相当の金品を違法に受け取ったなどと指摘しました。


これに対し、孫氏は「法律の厳しい裁きを受けるのは自業自得で、当然の報いであり、罪を認めて心より悔い改める」と述べ、起訴内容を全面的に認めました。


孫氏をめぐっては、党の幹部の汚職を取り締まる中央規律検査委員会が「政治的な野心が膨張し陰謀を企てた」と批判していて、習指導部は汚職に対し、厳しい姿勢を改めて示すとともに、党の幹部らに対し徹底して忠誠を尽くすよう求める狙いがあるものとみられます。