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イスラエルのネタニヤフ首相は先月30日、緊急の記者会見を開き、イスラエルの情報機関が数週間前、イランの首都テヘランに隠されていた核兵器の開発計画に関する大量の資料を入手したとして、会場で公表しました。


そして資料には、イランの最高指導部の指示のもと、ウラン濃縮を通じて核兵器を製造したり、核弾頭を弾道ミサイルに搭載したりする計画が記されていたとして、核兵器の開発を計画したことはないというイランの主張はうそだと証明されたと訴えました。


3年前に締結された、イランの核開発を制限する見返りに経済制裁を解除する核合意をめぐっては、アメリカのトランプ大統領が今月、核合意を離脱して経済制裁を再開させるかどうかを判断する時期を迎えます。


ネタニヤフ首相は「核合意はイランがついたうその上に作られたものだ。トランプ大統領アメリカとイスラエルのために正しい判断をすると確信している」と述べ、核合意からの離脱を含む厳しい対応をとるよう、アメリカに呼びかけました。

これについて、イラン外務省のアラグチ次官は国営テレビに対し、「根拠のない、子どもじみたショーで、トランプ大統領の判断に影響を与えようというものだ」と述べて、ネタニヤフ首相を非難しました。


イランは、ネタニヤフ首相の今回の発表がトランプ大統領の核合意をめぐる判断に影響を与えるかどうか、警戒しているものとみられます。

イスラエルのネタニヤフ首相の会見を受け、アメリカのトランプ大統領は先月30日の記者会見で、ネタニヤフ首相の発言を支持する考えを示しました。そのうえで、今月12日に見直しの期限を迎えるイラン核合意について、「アメリカにとってひどい合意だ」と改めて強く非難しました。


そして、核合意から離脱するかどうかについては「どういう判断をするかは言わないが、12日かその前に判断をする。何が起きるか見てみよう」と述べました。


また、イラン核合意から離脱した場合に米朝首脳会談に与える影響については「それは正しいメッセージを送ることになる」と述べ、核開発は認めないというアメリカの断固とした立場を北朝鮮に示すことになるという認識を示しました。


また先月30日、トランプ大統領はフランスのマクロン大統領と電話で会談しました。
会談の詳しい内容は明らかになっていませんが、マクロン大統領が先週の首脳会談で示した、現在の合意を維持したうえでイランのミサイル開発を抑止することなどを目指す新たな提案についても協議したものとみられます。