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中国で副首相級の国務委員を兼ねる王毅外相は2日、北朝鮮を訪問し、リ・ヨンホ外相と会談しました。


中国外務省によりますと、会談で王外相は「北朝鮮朝鮮半島の非核化の目標に向けて努力することを全力で支持する。中国は、問題の政治的解決のプロセスにおいて引き続き積極的な役割を果たす」と強調しました。


これに対してリ外相は「朝鮮半島の非核化の実現や平和体制の構築などの問題で中国と密接に意思疎通を行い、各方面との対話を強化する」と応じ、今後の米朝首脳会談朝鮮半島の平和体制の構築に向けて緊密に連携する方針を確認しました。


また両外相は、先の南北首脳会談や両国の協力についても意見を交わし、王外相は「経済、貿易の協力を推進したい」と述べたということです。


王外相は今回北朝鮮側と、習近平国家主席北朝鮮訪問についても話し合うものと見られ、滞在中、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長と会談する可能性もあります。


 6月初めまでに開かれる見通しの米朝首脳会談に向けた両国の事前協議で、北朝鮮が、米国が求める手法による核の全面廃棄に応じる姿勢を示していると米朝関係筋が明らかにした。


 また、北朝鮮核兵器の査察にも初めて応じ、大陸間弾道ミサイルICBM)の廃棄も行う意向だという。ただ、核廃棄に向けた期間や北朝鮮への見返りでは意見の違いが残り、協議や会談の行方によっては予断を許さない状況だ。


 同筋によれば、米中央情報局(CIA)当局者や米核専門家計3人が、4月下旬から1週間余り訪朝。北朝鮮側との協議で、首脳会談合意にこうした内容を盛り込む見通しになった。


 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は南北首脳会談でも、米国が求める完全で検証可能、不可逆な方法によって廃棄に至る非核化措置を受け入れる考えを示したという。米国は国際原子力機関IAEA)を中心とした非核化措置を進めようと、すでにIAEAとの調整を始めているといい、日本にも協力を求める見通しだ。


北朝鮮の国連代表部が、2日、発表した声明によりますと、国連安保理北朝鮮制裁委員会が先月30日に開いた非公開の会合で、「アメリカが、『最近、制裁委員会のデータベースに不正なアクセスがあり、北朝鮮が関与した』と指摘した」と主張しました。


そのうえで、「わが国と不正なアクセスを結びつけるのはナンセンスだ。これは、制裁と圧力を維持する雰囲気をつくるための常とう手段だ」として、アメリカを非難しました。さらに声明では、「安保理の制裁決議は違法かつ無効で、決して認められない」とするこれまでの立場を改めて強調しています。


安保理の外交筋は、非公開の会合で、アメリカ側から、北朝鮮が主張するような発言があったのかどうかについて確認を避けながらも、サイバーセキュリティーが議題になったとしています。


北朝鮮としては、今回の声明を通じて、史上初の首脳会談を控えたアメリカの出方をけん制するとともに、安保理の結束に揺さぶりをかける狙いがあると見られます。