バフェット氏、株高もバブル発生せず アップル株保有は「事業への投資」 https://t.co/cIafi7dpXx
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2018年5月7日
アップル株の保有については「われわれは株式を購入しているわけではなく、アップルの事業5%に投資をしている」との認識を示した。バフェット氏は前週、バークシャーが第1・四半期にアップルの株式を7500万株買い増したことを明らかにしている。
さらに、今後買い増しを加速することになれば、アップルの株価が下がってくれればありがたいとも語った。
バフェット氏は米中貿易摩擦について、貿易戦争の回避が米中の「共通の利益」であると指摘。不公正な貿易を通じ優位性を得ようとする動きは常にあるとしつつも、「世界は愚かな行動は取らないだろう」とした。
アマゾンのジェフ・ベゾスCEOについては「才気ある」思想家と評価し、アマゾン株を購入しなかったことで「チャンスを逃した」と述べた。
また、強いブランドを有する企業は競争をかわすモート(堀)を持つとの自身の持論に異論を唱えた電気自動車(EV)テスラのイーロン・マスクCEOに対し、iPhone(アイフォーン)、エルマーズグルー、コストコはモートの良い例だとし、「ブランドはモート」との考えを繰り返した。
バフェット氏に挑むマスク氏、菓子販売に参入は本気か https://t.co/LDK1iweD8R
— ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 (@WSJJapan) 2018年5月7日
経緯を説明しよう。米投資会社 バークシャー・ハザウェイ の会長兼CEOであるバフェット氏は、強いブランド力をモート(堀)に例え、業績の良い企業は競合他社の参入を防ぐ「モート」を持っていると述べたことで知られる。
だが先週行われたテスラの1-3月期決算に関する電話会見で、マスク氏がその考え方にかみついた。「モートは時代遅れだ」と述べた同氏は、「攻め入ってくる敵に対する唯一の防衛策がモートならば、そう長くは持たないだろう。重要なのはイノベーションのペースだ」と続けた。
バークシャー側は5日、米ネブラスカ州オマハで開かれた年次株主総会でこの発言に反応。「ウォーレンは本物のモートを作ろうとしているわけではない」とチャーリー・マンガー副会長が述べると、バフェット氏も応戦し、イノベーションのペースが速まって多くの企業が競争に対して脆弱(ぜいじゃく)になりつつあると認めつつ、モートという考えを完全に否定する時がきたわけではないと述べた。
「モートを改善させるため、そして守るための努力は、もちろん常に続けるべきだ」とバフェット氏は話し、さらに「イーロンは一部の分野では常識を覆すかもしれない。だがキャンディーの販売でわれわれに挑みたいとは思わないだろう」と続けた。チョコレート菓子販売のシーズ・キャンディーズは、バークシャー傘下として最も有名な企業のひとつとして知られる。
だがマスク氏は(同氏のツイッターでの発言をうのみにする限り)、まさにそうしたい意向のようだ。
マスク氏はまず、ジャスティン・ティンバーレイクの楽曲「キャント・ストップ・ザ・フィーリング!」をツイートした。この投稿は、モートに関する自身の思い(フィーリング)を改める気がない(キャント・ストップ)と受け止めることができる。一方、この曲は映画「トロールズ」に収録されたものだ。つまりマスク氏がバフェット氏をトロール(議論の火種になるような発言をする嫌な奴)と呼んでいるのかもしれない。
マスク氏はその後、バフェット氏からやるつもりではないだろうと指摘されたことをやると明言し、菓子販売企業を立ち上げると述べた。この発言は皮肉にも受け取れるが、その真意は不明だ。ただし投稿後には「かなり真面目だ」ともツイートされている。
シリコンバレーの大富豪として知られるマスク氏は最近、自身に批判の矛先を向けたと考える複数の相手にジャブを繰り出している。その相手はバフェット氏に加え、米国家運輸安全委員会のトップ捜査官、ウォール街のアナリスト、メディア、そして空売りの投資家などが含まれる。
仮にキャンディーの販売をするとしても、マスク氏の経歴を見ればそれほど意外なことではない。同氏はトンネル採掘ベンチャー企業ザ・ボーリング・カンパニーの資本を確保するため、これまでも帽子や火炎放射器などを販売してきたからだ。
マスク氏は5日夜、さらに踏み込んだ考えを投稿。モートを作ってキャンディーで埋め尽くし、そのキャンディー入りモートがバークシャーにとって「クリプトナイト」(スーパーマンの唯一の弱点である鉱物)になるだろうと述べた。
バフェット氏、ビットコインは現代版「チューリップバブル」 https://t.co/qZxZYaiuIg
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2018年5月7日
米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)を率いる著名投資家ウォーレン・バフェット氏は7日、仮想通貨ビットコインの取引について、より高い価格で買われるとの憶測に基づく投機の色合いが強いと批判した。
バフェット氏はビットコインの需要を17世紀にオランダで発生したチューリップのバブルになぞらえ、仮想通貨の背後にある神秘的雰囲気により価格が急騰したと説明した。
同氏はCNBCテレビに対し、仮想通貨は理解されていないため、高揚感が強まっていると指摘。「人々は憶測を好み、賭けを好む」と語った。
その上で同氏は、米国株を保有する方がずっと好ましいと主張。株価は高い水準にあるが、「バブル」は発生していないと付け加えた。
バフェット、ゲイツ両氏はビットコインに冷淡−1万ドル手前で失速 https://t.co/qo1cHKSyoL pic.twitter.com/U7gmIW9WDs
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2018年5月7日
ビル・ゲイツ氏はCNBCのインタビューで7日、「簡単な方法があるなら、ショート(売り持ち)にしたいところだ」と述べた。ゲイツ氏は過去に誕生日プレゼントとしてビットコインを受け取ったが、数年後に売却したとし、「資産クラスとして、何の価値も生まない」と語った。
これとは別に、米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイのウォーレン・バフェット会長は5日に開かれた同社の株主総会で、ビットコインには「おそらく殺鼠(さっそ)剤を二乗した殺傷力がある」だと語った。
バフェット氏による今回の発言は、2014年にビットコインをさっそ剤に例え「有害な毒」と述べたチャールズ・マンガー氏(バークシャー副会長)に同調するもの。一方でゲイツ氏は4年前、ビットコインには「期待で胸が躍る」と語り、楽観的な姿勢だった。
原題:Buffett, Gates Are Latest Bitcoin Critics, Halting $10,000 Push(抜粋)