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ロシアのプーチン大統領は9日、モスクワにイスラエルのネタニヤフ首相を招いて首脳会談を行いました。


イスラエル側の発表によりますと、会談の中でネタニヤフ首相は「敵対するイランがシリアを拠点にイスラエルへの攻撃を仕掛けており、イスラエルには自衛のために必要な措置を取る権利がある」として、イスラエルがシリアへの越境攻撃を続けることにロシア側の理解を求めました。


これに対しプーチン大統領がどのように応じたのか、詳細は明らかになっていません。


ただ、ロシアはシリア内戦への軍事介入を通じてイランやアサド政権に強い影響力を持っています。


プーチン大統領はこれまでも、ネタニヤフ首相に対してシリアを不安定にするいかなる行為も取らないよう要求してきていて、今回の会談でもこれ以上事態をエスカレートさせないよう、イスラエル側に自制を求めたものと見られます。


イスラエルの占領地ゴラン高原で10日未明、空襲警報が鳴り響き、イスラエル軍は、隣国シリアに展開するイランの精鋭部隊「革命防衛隊」が、およそ20発のロケット弾をイスラエル側の前線基地に向けて発射したものの、被害は限定的だとしています。


イスラエル軍は直ちに反撃に乗り出し、シリアのメディアによりますと、イスラエル軍の戦闘機が首都ダマスカス周辺などで空爆を行いました。


イスラエル軍は、空爆の標的はいずれもイランの軍事施設だとしていて、死傷者が出たのかなど被害の状況はわかっていません。


イスラエル軍はこれまでも、シリア国内にあるイランの軍事施設を標的にした越境攻撃を繰り返していますが、イランによると見られる攻撃があったのは、アメリカのトランプ政権が核合意からの離脱を表明して以降、初めてです。


アメリカの核合意離脱の表明をきっかけに、イスラエルとイランの間では軍事的な緊張が高まっていて、衝突がエスカレートすることが懸念されます。