一流リーダーは「カッコいい理念」ではなく、平凡でも「○○の言葉」で理念を語る。 - 優れたリーダーはみな小心者である。 https://t.co/sm66sHwBb1
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) 2018年5月12日
企業には「理念」が必要です。
その企業に属する人々が共通して胸の内に秘めている「使命感」「価値観」「行動原則」がなければ、首尾一貫した企業活動を実現することができないからです。
「企業を変える」ときは、その根本である機能する「企業理念」が基礎として有るということが絶対に必要でした。
企業理念は、とにかくシンプルに。わかりやすく。これが優れた企業理念の大前提だと私は考えます。そうでなければ、従業員の心のなかに入り込んで、日々の業務の基準になることはありません。ましてや、ブリヂストンのように全世界14万人に浸透させることなど不可能なのです。
そして、シンプルな企業理念に沿って行動をし続ける。迷うことがあれば、何度も企業理念に立ち返る。そんなプロセスを繰り返すことで、それはいつの間にか、幹部・社員の行動の核となります。そして、その核が代々受け継がれていくことによって、企業理念はまさに企業の「DNA」となるのです。
企業理念に美辞麗句はいりません。「誰に見せても恥ずかしくない、教科書に載せられるような立派な企業理念」をつくる必要はない。“よそいきの服”を無理やり着る必要はないのです。長年、たとえ凡庸であっても、その会社のなかで培われてきた「自分の言葉」でつくられた企業理念こそが機能すると思うのです。
自分の会社が何を大切にしているかは、社内の人間ならば、言葉にはなっていなくとも身に染みてわかっていることです。その「身に染みている部分」を、不純物なく、生々しく抽出したものが「企業理念」であるべきです。きれいに飾り立てる必要などありません。むしろ、「自分の言葉」で書かないカッコいい企業理念は、会社を根幹から壊しかねない。