https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


アメリカのトランプ大統領は、中止を発表した米朝首脳会談について、25日、当初の予定どおり6月12日にシンガポールで行われる可能性があるとの考えを示しました。


これを受け、ホワイトハウスのサンダース報道官は26日、記者団に対し、首脳会談を改めて設定する判断が下された場合に備え、準備にあたる先遣チームをシンガポールに派遣すると明らかにしました。


ホワイトハウスは、もともとこの週末、先遣チームをシンガポールに派遣する方針でしたが、首脳会談の中止が発表されたため、派遣が取りやめになるとの見方も出ていました。


一部メディアは、政権関係者の話として、先遣チームはホワイトハウス国務省の職員、合わせて30人で構成され、27日、アメリカを出発すると伝えています。


一方、トランプ大統領は、有力紙のニューヨーク・タイムズが、「来月12日に首脳会談を再び設定するのは、時間と準備が足りず不可能だ」とホワイトハウス高官の話として伝えたことについて、26日、ツイッターに、「存在もしない高官の話をもとにしており、間違いだ」などと投稿し、来月12日には開催できないという見方を否定しました。


北朝鮮の国営テレビは、南北の軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)の北朝鮮側の施設で、26日行われたキム・ジョンウン委員長と韓国のムン・ジェイン大統領の首脳会談のもようをまとめた映像を、27日午前9時すぎから10分近くにわたって放送しました。


映像では、ムン大統領を乗せた車列が南北の軍事境界線を越えて北朝鮮側の施設に到着し、キム委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が出迎えています。


そして、待ち受けていたキム委員長がムン大統領と固く握手を交わした後、両者がテーブルを挟んで互いに笑顔を見せながら言葉を交わす様子が映されていました。


会談では先月の南北首脳会談で合意した共同宣言の履行と朝鮮半島の非核化を実現するために解決する問題、それに米朝首脳会談を成功裏に開催することについて深く意見が交わされたということです。


そして「南北の首脳は、朝鮮半島の非核化を実現するために共同で努力していく立場を表明した」としています。


そのうえで、キム委員長が「来月12日に予定されている米朝首脳会談のために多くの努力を傾けてきたムン大統領に感謝の意を示し、歴史的な米朝首脳会談に対する確固たる意志を表明した」として、来月12日という日付を具体的に示し、トランプ大統領との会談に強い意欲を示しました。


さらに、キム委員長は「米朝関係の改善と朝鮮半島の恒久的で強固な平和体制を構築するために今後も積極的に協力していこう」とも述べたということで、米朝首脳会談の開催に向けて韓国に協力を求めました。


また、今月16日に予定されていたものの北朝鮮側が一方的に中止した南北の高位級会談を、来月1日に開催することで双方が合意し、これに続いて軍事当局者会談や赤十字会談を推し進めるとしていて、韓国との対話を通じてトランプ大統領との首脳会談を実現させたい姿勢を強調しました。


アメリカのトランプ大統領は、日本時間の午前10時前、ホワイトハウスで記者団に対し、中止を発表した米朝首脳会談をめぐり、「こうしている間も話し合いが行われている。場所は言えないが、ここからそう遠くない場所だ。話し合いは非常にうまくいっている」と述べ、米朝の間で何らかの協議が水面下で行われていることを示唆しました。


そのうえで、「われわれは6月12日を検討している。それは変わっていない。何が起きるか見てみよう」と述べ、首脳会談が当初の予定どおり、来月12日に開かれることに期待を示しました。


そして、「朝鮮半島の非核化で成功を収めることができれば、それは、北朝鮮、韓国、日本、中国、世界にとってすばらしいことだ」と述べ、非核化の実現に改めて意欲を示しました。


韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、27日午前10時から記者会見を行って26日の南北首脳会談について説明しました。


この中でムン・ジェイン大統領は「われわれ、南北首脳は、6月12日の米朝首脳会談が成功裏に行われなければならず、朝鮮半島の非核化と恒久的な平和体制のため、われわれの取り組みはけっして中断できないことを確認し、緊密に協力していくことになった。また、先月の南北首脳会談での合意を速やかに履行することを再確認した」と述べました。


会談では、第3回南北首脳会談で合意したパンムンジョム(板門店)宣言を迅速に履行し、朝鮮半島の非核化を実現して地域の平和と安定、繁栄を成し遂げるために解決しなければならない問題と、現在の北と南が直面している問題、朝米首脳会談を成功裏に開催することについて、深く意見が交わされた。


キム・ジョンウン同志とムン・ジェイン(文在寅)大統領は、すべての同胞の一様な熱望が込められたパンムンジョム宣言が1日も早く履行されるように双方が互いに信頼して配慮し、共同で努力していくべきだということで意見が一致した。


北南首脳は、北南高位級会談を来たる6月1日に開催し、続いて軍事当局者会談、赤十字会談をはじめとする部門別の会談も加速的に推進していくことに関する問題について合意した。


北南首脳は、朝鮮半島の非核化を実現するために共同で努力していく立場を表明し、今後、随時会って、対話を積極化し、知恵と力を合わせていくことで見解が一致した。


敬愛する最高指導者同志(キム委員長)は、6月12日に予定されている朝米首脳会談のために多くの努力を傾けてきたムン・ジェイン大統領の労苦に感謝の意を示しながら、歴史的な朝米首脳会談に対する確固たる意志を表明した。


最高指導者同志は、朝米関係改善と朝鮮半島の恒久的で強固な平和体制構築のために、今後も積極的に協力していこうと述べた。


キム・ジョンウン同志とムン・ジェイン大統領は、会談で論議された問題について満足な合意に至った。