米朝首脳会談後、自分の見立てを採点してみる。 | 松川るい が行く! 自民党 参議院議員(大阪選挙区)
米朝首脳会談直前に書いたブログやその前に書いたりTV番組などで発言したり国会質疑など、自分の朝鮮半島についての見立てについて検証してみようと思います。検証は、核兵器の廃棄ならずとも、分析においても極めて重要なことです。私は外務省のインテリジェンス部門(分析部門)にも3年いましたが、一定の見立てをして、それを判明した事実や情報に照らして検証し、修正していくことで、分析についての確度が上がっていくのです。当たった!はずれた!と一喜一憂するのではなく、そのような不断のプロセスがより正確な分析をしていく上で重要です。そして、そのような分析は、政策立案に活かされてこそ意味があります。
私は、自分の見立てが殆ど当たっていることについて我が意を得たりと思う
まず、トランプ大統領が譲りすぎたという論調が結構ありますし、私もそれを理解しないではありませんが、しかし、米朝両首脳が直接顔を合わせ、朝鮮半島の完全非核化と平和条約締結に向けての一連のプロセスを開始することにつき、それなりの人間としての個人的信頼感をもって合意をしたということは、率直に評価します。
そして、米朝関係が改善され、北朝鮮が親米国になることは日本にとっての完全な利益です。それは(これ去年の夏のブログから書いていますが)、朝鮮半島に米国が関与し続けることが日本にとっての最大の国益だから。放置すれば、朝鮮半島は中国の影響下に入ることになります。だからこそ、米韓同盟の堅持と在韓米軍の維持が大事だと言ってきたわけですが、ここで残念なお知らせは、いとも簡単にトランプ大統領がコスパの観点から、在韓米軍の撤退に言及したことです。
米中ともに朝鮮半島から手を引かねばならない。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180429#1524998973(六者会合のホスト役は、中国にやってもらうことになりました。大きな外交交渉の舞台で中国がホスト役をしたのは、これが初めてです。中国の王毅(ワンイー)首席代表からは、しょっちゅう電話で「アメリカとの関係をどうしたらいいんだ」と相談されたものです。)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141030#1414665479(イエズス会の修道士やカルヴァン派の牧師は、何か重要な決定をする際には、期待する結果を書きとめさせられた。一定期間の後、たとえば9か月後、実際の結果を期待に比較させられた。)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180614#1528973172
#勉強法