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イスラエルの法律では、首相公邸は専属の料理人がいるときは外部から食事のデリバリーを注文したり、別の料理人を呼び寄せたりすることは原則、禁止されています。


起訴状によりますと、ネタニヤフ首相の妻のサラ夫人は2010年から2年半にわたり、首相公邸に専属の料理人がいるのに、手続き上は雇っていないように装ったうえで、高級レストランから食事のデリバリーを繰り返し注文したり、家族のパーティーに合わせて有名シェフを呼んで料理をさせ、日本円で合わせて1100万円相当の食事やサービスを着服したとして、詐欺や背任の罪に問われています。


サラ首相夫人側は「違法行為の認識はなかった」として裁判で争う姿勢を示しています。


一方、夫のネタニヤフ首相は別の汚職事件で複数の実業家から高額の贈り物を受け取る見返りに、相手の事業に便宜を図ったとして、収賄の疑いで書類送検されています。


9年におよぶネタニヤフ政権は、このところアメリカのトランプ政権の支援を受けて勢いづいていますが、イスラエル国内では、ネタニヤフ首相自身に加えて首相夫人に対しても捜査機関が厳しい姿勢を取ったことを受けて、政権の先行きを危ぶむ見方も出ています。