ハイボール人気や「マッサン」効果で原酒が不足しています。https://t.co/SQ26P8w4wa
— 毎日新聞 (@mainichi) 2018年6月24日
Q それなら原酒をたくさん造ればいいじゃない。
A そんなに簡単ではありません。例えば「響17年」は、17年以上熟成させた原酒同士を混ぜ合わせて生産しているからです。熟成期間が長いほどたる独特の香りや色がうつって味わい深くなり、この期間を省いて同じ商品を売るわけにはいかないのです。各メーカーは数年前から蒸留釜などの設備を増やしていますが、高額商品ほど効果が出るのは先になります。
Q もっと前から準備すればよかったのに。
A ハイボールブームが起きる前、ウイスキーの販売量は下落傾向が続いてきました。08年は、ピークだった1983年の約2割まで落ち込んだのです。酎ハイや発泡酒、ワインなど消費者の好みが多様化し、若者の酒離れが進んだことなども背景にあります。人気が下火で積極的な設備投資ができず、サントリーHDの新浪剛史社長は「10年、20年先を読まなければいけない」と、投資判断の難しさを語っています。