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トルコで24日に行われた大統領選挙は開票作業がほぼ終わり、現職のエルドアン大統領が52%余りと過半数の票を獲得し再選を果たしました。


エルドアン大統領は24日夜、記者会見で「国民が私に大統領の職務を与えてくれた。これからも国民と共に歩んでいく」と述べ、勝利を宣言しました。


トルコでは去年、憲法が改正され、首相職を廃止して大統領に権限を集中させることが決まっており、エルドアン大統領は名実ともに強大な権力を握ることになりました。


15年にわたって政権を率いてきたエルドアン大統領は、このところ強権的な姿勢を強めていると国の内外から批判されているほか、外交でも同盟関係にあるはずの欧米諸国に歯にきぬ着せぬ物言いで批判や不満を公言し、あつれきが生じています。


その一方で、内戦が続く隣国のシリア情勢をめぐり欧米と対立するロシアやイランに接近するなど、独自のバランス外交も展開しています。


トルコ国内で権力基盤を一段と固めたエルドアン大統領がさらに強気の外交を進めるのかどうか、その動向は中東情勢に大きな影響を与えそうです。