【父の教え】元最高裁判事・園部逸夫さん 後ろ姿で伝えた律儀な明治人 https://t.co/MzULV5T6Qm
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2018年7月3日
元最高裁判事、園部逸夫さん(89)は、行政法学者の父、敏さんに伴って日本統治下の朝鮮、台湾で青少年時代を過ごした。
大正から昭和へ元号が変わった頃。政府は、東京、京都、東北、九州、北海道に5つの帝国大学を明治期から創ったのに続き、朝鮮に京城帝大、台湾に台北帝大を開学した。大阪、名古屋両帝大よりいち早い、外地での開学は、教育の機会拡大を図る政府の意欲の表れだった。
敏さんは、夏目漱石らが教え、佐藤栄作、池田勇人両首相を輩出した旧制五高から東京帝大へ。卒業後、赴任先の朝鮮・京城からドイツ留学した直後の留守宅で、逸夫さんが生まれた。「父は独逸(ドイツ)の逸を名付けるよう母に告げていた。秀逸の逸ではなくて」と笑う。
小学2年で台湾へ。父は台北帝大教授として教えた。
父は大学を転々としながら研究を続けた。
「それを大変だと思わなかった。内地の人たちも空襲で焼け出されて、みんなが苦労した時代だった」