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米朝の非核化をめぐる交渉では、アメリカが北朝鮮に対し先行して具体的な措置を取るよう求めているのに対し、北朝鮮側は双方の信頼を醸成する取り組みが重要だと主張して両者の立場の隔たりが埋まらず、難航が予想されています。


こうした中、北朝鮮は23日、国営のウェブサイトに論評を掲載し、アメリカが朝鮮戦争終戦宣言に向けた協議に応じていないことを改めて問題視し、「遺憾なことに最近、立場を急変させた」と批判しました。


そのうえで韓国政府に対し、ことし4月の南北首脳会談でも朝鮮戦争終戦を宣言することで合意しているとして、「合意を履行しなければならない義務を負っている。終戦宣言について決して手をこまねいて見ていてはならない」と訴え、協議の進展に向け対応を取るよう求めました。


朝鮮戦争は休戦協定が結ばれてから今月27日で65年となりますが、北朝鮮としてはこの節目を前に韓国をみずからの側に引き入れ交渉の流れを引き寄せる思惑もあるとみられます。