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ロシア大統領府で国際問題を担当するウシャコフ補佐官は24日、プーチン大統領が、アメリカのトランプ大統領からことしの末にワシントンに招待され、首脳会談を行おうと提案を受けたことを明らかにしました。


アメリカとロシアの首脳会談は、今月16日にフィンランドヘルシンキで行われたばかりですが、ウシャコフ補佐官によりますと、会談から数日後に提案があったということです。


次回の米ロ首脳会談をめぐっては、トランプ大統領が19日、開催に意欲を示し、プーチン大統領をワシントンに招くよう安全保障政策を担当するボルトン大統領補佐官に指示しています。


ロシア政府としては、両首脳の個人的な関係を基にアメリカとの関係改善を図りたい考えで、次回の会談の実現に向けてアメリカ政府と調整を始めるものと見られます。


米ロ首脳会談について、米国内のトランプ米大統領の評価ははなはだかんばしくないが、あのキッシンジャー元米国務長官は別の評価をしていた。


フィナンシャル・タイムズ紙のエドワード・ルース米編集長は首脳会談の翌日、ニューヨークでキッシンジャー氏と昼食を共にしながらインタビューした。20日付けで同紙電子版に掲載された記事によると、キッシンジャー氏はまず会談についてこう述べている。


「会談はとっくに開催されていなければならないものだった。私は数年前からそれを主張してきたが、米国の国内事情で沈んでしまった。まぎれもなく好機を失っていたわけだ。とは言え、誰かが修復しなければならなかった。シリアやウクライナの現状をみれば分かることだ。ロシアという国は、世界のどこで起きる重大事でもその影響を受けると考え、脅威として認識するユニークな特徴を持っている。そうした重大事は続き、エスカレートすることを私は懸念している」

NATOの過ちは、ユーラシア大陸で歴史的改革が進行していると信じ、それが西欧とは異なった価値観と対立するということを理解しなかったことだ。ロシアにとって、それは自らのアイデンティティに対する挑戦なのだ」

「トランプは、ある時代の終わりを告げるために時折登場する歴史上の稀な人物のひとりだと私は思う。彼はその時代の虚構を終わらせることができるのだ。彼がその役割を認識しているとは限らないし、そうした重大な選択肢を考慮しているとも限らない。彼が登場したのは偶然だったのかもしれない」

「我々は今世界にとって非常に、非常に重大な時代にある。私は数えきれないほどの首脳会談を仕切ったが、彼らはこの(ヘルシンキの)会談については私の意見を聞こうとはしなかった」


この「彼ら」がトランプ大統領を指すのか、同大統領を批判する勢力かは定かではないが、キッシンジャー氏は世界が今重大な岐路に立っておりトランプ大統領はその行方を今までにない方向に導く稀有な指導者と考えているようだ。


ヘルシンキの米ロ首脳会談は、トランプ大統領プーチン大統領にウィンクをしたことなどよりも、歴史的見地からの分析の必要がありそうだ。

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