https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


アメリカのトランプ政権はイラン核合意からの離脱に伴い、アメリカ東部時間の7日未明(日本時間7日午後)から、イランの自動車や鉄鋼製品などの分野に対して制裁を発動させます。


これを前に、イランのロウハニ大統領は6日、国営テレビに出演し、トランプ政権が制裁を発動することに対し、ロシアや中国だけでなく、ヨーロッパ諸国も反対しているとして、多くの国がイランの側にあると強調しました。


そのうえで「制裁の発動でアメリカはイランだけでなく、世界と対立することになる。後悔するだろう」と述べ、一方的に制裁を発動させるアメリカをけん制しました。


また、トランプ大統領が首脳会談を呼びかけていることについては「話し合いたいというならば、まずは刺したナイフを抜き、しまわねばならない。交渉のテーブルに着くのはそれからだ」と述べ、制裁を解除するなど敵対的な行動を止めることが先決だとの考えを示しました。


そして、イランがアメリカと信頼関係を構築するには、アメリカが核合意に復帰することが重要だと述べて、トランプ政権に合意の枠組みに戻るよう促しました。


アメリカのトランプ政権は、イラン核合意から離脱したことを受けて7日、イランの自動車や鉄鋼製品などの分野で制裁を発動しました。


イランの首都テヘランでは市民から懸念する声が多く聞かれ、50代の男性は「制裁で最も影響を受けるのは所得の低い人たちです。物価高が進み社会は貧しくなる一方です」と訴えていました。


また、60代の男性は「トランプ大統領は人道に配慮せず野蛮な行動をとり続けている」と述べ、トランプ大統領への怒りをあらわにしていました。


イランでは、すでに多くの外国企業が制裁を恐れてイランからの撤退など、ビジネスの見直しを進めているほか、通貨の暴落などをうけて、テヘランや南部シラーズなど各地で、政府の経済政策を批判する抗議デモも起きています。


こうした中、ロウハニ大統領は制裁発動に先立って6日、国営テレビに出演し「私たちは一致団結すれば、アメリカを後悔させることができる。アメリカが私たちをひざまずかせることはできない」と述べ、国民に結束を呼びかけました。


そのうえで「ヨーロッパ諸国はアメリカに抵抗し、制裁に反対した」と述べ、国際社会はイランの側にあると強調しました。


ロウハニ大統領としては、アメリカに対抗するためにも、ヨーロッパ諸国などと連携を強化したい考えですが、イランの経済が急速に悪化し、国内に動揺が広がる中、苦しい状況に追い込まれています。