最期まで貫いた「加藤剛」 血のにじむ稽古、オフはなし https://t.co/QHgy8rsv02
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2018年8月19日
正義感と実直さが内面からあふれるからだろう。平将門や石田三成ら歴史の流れに立ち向かう人物を演じると抜群だった。
9年前、岐阜県関ケ原町でのイベントで三成を語った。人前で話すことは苦手だったが、ドラマで演じた三成には「敗者ゆえに悪人とされた。再評価したい」という強い思いがあった。分厚い自筆のメモが用意されていた。役柄通りの真面目さと心配り。縁あって司会をした私は随分助けられた。「弔い合戦のつもりで演じた。こんなとき役者の血は騒ぐ」。そんな言葉が印象的だった。