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ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は25日、カトリック教徒が人口の78%を占めるアイルランドの首都ダブリンを訪問しました。


カトリック教会をめぐっては、アメリカで70年にわたり聖職者たちが未成年者に性的虐待を行っていたことが明らかになっていますが、アイルランドでも90年代から教会や児童養護施設などで虐待が行われていました。


歓迎式典に出席したバラッカー首相は「国にも社会にも、そして教会にとっても大きな汚点となった。どうか被害者の声に耳を傾けてもらいたい」と対策を訴えました。


これに対しフランシスコ法王は「教会が忌まわしい犯罪に十分に対応しなかったために禍根を残した」と、対策の遅れを認めたうえで、「どのような代償をはらってもこうした行為を完全に取り除く」と述べ、再発防止に全力を尽くす考えを強調しました。


フランシスコ法王はダブリン大聖堂で事件の被害者のために祈りをささげたほか、被害者とも面会したということです。


ローマ法王アイルランドを訪問するのは39年ぶりで、沿道では大勢の信者が歓迎する一方、事件に抗議する人たちの姿もみられました。

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