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アメリカ、カナダ、メキシコの3か国が加盟するNAFTAをめぐっては、トランプ政権の厳しい要求を受けて、協議が難航していて、まず、アメリカとメキシコが2国間の協議を行っていました。


これについて、トランプ大統領は27日、ホワイトハウスで会見し、「貿易にとって、アメリカにとって大きな1日だ」と述べて、メキシコとの2国間の協議が合意したことを明らかにし、成果を強調しました。


アメリカ通商代表部によりますと、2国間が一致した内容では、焦点になっていた自動車分野の関税をゼロにする条件をめぐって、これまで域内の部品を62.5%使う必要がありましたが、これを75%に引き上げるとしています。


今後のカナダとの協議についてトランプ大統領「NAFTAの名前を取り外したい」と述べて、カナダとは別の協定を結ぶ構えも示したうえで、2国間で一致した内容にカナダも合意するよう厳しく迫りました。


ただ、メキシコはあくまで3か国によるNAFTAの見直しを求めているうえ、カナダもアメリカの要求に一方的に譲歩しない姿勢を示していて、NAFTAの見直しに向けた最終的な合意の行方はまだ不透明です。

メキシコのペニャニエト大統領は27日、アメリカのトランプ大統領との電話会談の中で「NAFTAを近代化、更新できたのは喜ばしい」と述べて、2国間協議の合意を評価しました。


そのうえで「今回の合意にカナダが合流することが願いだ」と述べて、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国によるNAFTAの交渉妥結に期待を示しました。


これに先立ってメキシコ政府は、ペニャニエト大統領が26日夜、カナダのトルドー首相と電話で会談したことを明らかにし、メキシコとカナダで足並みをそろえていく姿勢を示しています。

カナダのフリーランド外相の報道官は27日、「NAFTAの交渉妥結に向けて引き続き努めるが、カナダにとって、またカナダの中間所得層にとって利益がある場合のみ署名する」という声明を出して、アメリカの要求に対して一方的に譲歩することはしないとしています。


また、「カナダの署名は不可欠だ」として、NAFTAという3か国の枠組みを維持する重要性を強調しました。


トランプ大統領は、ことし6月のG7サミット=主要7か国首脳会議で、議長国だったカナダのトルドー首相の関税をめぐる発言などに不満を示し、それ以降、両首脳の間でぎくしゃくした関係が続いています。

これについてホワイトハウスの国家経済会議のクドロー委員長は27日、記者団に対し、トランプ大統領がカナダのトルドー首相と電話で会談したことを明らかにしました。


クドロー委員長は会談の内容について「よい話し合いだった」と述べたうえで、28日からワシントンでカナダ側と協議を行うという見通しを示しました。