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EUではすべての加盟国が3月から10月まで時計を1時間早めるサマータイムを実施していますが、健康への悪影響などを懸念する声も多く、ことし1月、フィンランドがEUに廃止を提案しました。


EUの執行機関にあたるヨーロッパ委員会は先月中旬まで1か月余りにわたって域内の市民から意見を公募し、EUによりますと、460万人が回答し、このうち84%がサマータイムの廃止を支持したということです。


EUのユンケル委員長は31日、ドイツの公共放送ZDFに対し、「市民に意見を聞いたのなら市民が望むことをせねばならないとヨーロッパ委員会に提案する」と述べ、公募で集まった意見を尊重し、サマータイムの廃止を目指す方針を示しました。


このあと加盟各国やヨーロッパ議会で議論されることになりますが、加盟国の間で考え方に違いがあり、今後の議論が注目されます。