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中国では、「より良い教育」「大学入試、『高考』のストレスからの解放」「海外での就職」「留学先の居住権/永住権取得」といった観点から、留学が人気をよんでいる。2016年には留学者数54万5,000人と、過去最多を記録した。近年、増加率は頭打ちだが、数が減ることはない。

一方で、留学時には現地での就職や永住を考慮しながらも、大学卒業後、中国に帰国する人が増えている。国内のシンクタンク、センター・フォー・チャイナ・アンド・グローバリゼーション(CCG)によれば、2016年に海外の大学を卒業した中国人留学生の80%までが中国に戻ってきているという。「海外に出て成長して戻ってくる」ことから、そんな留学生たちは、「ハイダイ(海帰もしくは海亀)」と呼ばれている。

海外で学んだ、才能ある自国民を呼び戻すことで、IT産業を中心に国をさらに盛り立てようという中国。政府は、帰国者が海外で蓄積した、より進んだテクノロジーはもとより、労働者管理の方法や考え方などが国内にもたらされることを期待している。また用意した厚遇を受ける帰国者が増えれば、まだ帰国に踏み切れない才能ある人材も呼び込めると考える。