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イラン南東部のチャバハル港はインド洋と内陸国アフガニスタン中央アジアを結ぶ輸送ルート上にあり、インドが貿易面だけでなく戦略的にも極めて重要だとして多額の投資を行っているほか、日本も計画づくりに参加するなど国際的な枠組みで整備が進められています。

港は去年から一部で稼働を始め、イラン政府は25日、国内外のメディアを招待しコンテナ用のクレーンなどが並ぶ港の様子を公開しました。

イランに対しては去年、アメリカのトランプ政権が経済制裁を発動して圧力を強化していますが、チャバハル港は重要な輸送ルート上にあることなどから制裁が免除されました。

港の運営責任者は「海上の交通量を増やし、周辺国との玄関口としての役割を果たしていきたい」と話し、今後の発展に期待を示していました。

イラン政府は26日に開かれるセミナーで関係国の政府関係者に対しさらなる投資を呼びかけることにしていて、アメリカが圧力を強化する中でも各国との連携が進んでいることをアピールするねらいがあるとみられます。

イランのザリーフ外相はロウハニ政権のもとで2013年から5年以上にわたって外相を務めてきましたが、25日、自身のインスタグラムで辞意を表明しました。

ザリーフ外相は「能力不足によりこれ以上職務を続けられないことを謝罪したい」としていますが、詳しい理由は明らかにしていません。

ザリーフ外相は欧米などとのイラン核合意の交渉で中心的な役割を担い、4年前に合意を結んでからはノーベル平和賞の候補に名前が挙がるなど、功績を高く評価されてきました。

しかし、アメリカのトランプ大統領が去年、核合意から離脱して経済制裁を発動させたことで経済の悪化が深刻となり、欧米との対話に否定的な保守強硬派から辞任を求める声も挙がっていました。

ロウハニ大統領がザリーフ外相の辞任を認めれば政権にとって打撃になることは避けられず、保守強硬派が勢いを増すことも予想されます。

シリアのアサド大統領は25日、イランの首都テヘランを訪問し、最高指導者のハメネイ師やロウハニ大統領と相次いで会談しました。

イランは8年前に始まったシリア内戦でロシアとともにアサド政権を支え、アサド大統領はこれまでロシアは訪れていますが、イラン訪問は内戦の開始以来初めてです。

シリア大統領府によりますと、会談でアサド大統領はイランが今月、イスラム革命から40年の節目を迎えたことに祝意を伝え、強い国造りの手本だと称賛しました。

これに対しハメネイ師は「内戦での勝利はアメリカなど西側に打撃になった」とし、今後もアサド政権を支える考えを強調したということで、互いに両国の強固な関係をアピールしました。

アメリカやイスラエルは、アサド政権が内戦で圧倒的に優位な状況にあることからイランの影響力が拡大することを強く警戒しています。

特にイスラエルはシリア領内にあるイランの拠点に対し空爆を繰り返し、シリアを舞台にさらに緊張が高まる事態も懸念されています。

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サウジアラビア政府は23日、ムハンマド皇太子の弟のハリド王子に代わる新しい駐米大使にリーマ王女を任命しました。

英語が堪能なリーマ王女はスポーツ庁の副長官として、長年認められてこなかった女性のスタジアムでのスポーツ観戦の解禁に尽力したほか、欧米メディアにたびたび登場し、ムハンマド皇太子が進める改革を対外的に説明する役割を担ってきました。

外交の経験はありませんが、父親が長年、駐米大使を務めていたことからアメリカで暮らした経験があり、アメリカの大学で学位を取得しています。

一方、ハリド王子は兄のムハンマド皇太子を支える形で副国防相に任命され、アメリカとは引き続き安全保障面で関わる見通しです。

サウジアラビアをめぐっては去年、トルコにある総領事館でジャーナリストが殺害された事件で、ムハンマド皇太子の関与が指摘されるなど国際的な批判を受けてきました。

サウジアラビアで女性の大使が任命されるのは初めてで、事件で広がった国際的なマイナスイメージを払拭するねらいがあるものとみられます。

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