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シリアの首都ダマスカスの近郊で去年4月、反体制派が残る地域に化学兵器の使用が疑われる攻撃が行われ、アメリカやイギリスはアサド政権が化学兵器を使用したと断定して軍事攻撃に踏み切る事態に発展しました。

オランダに本部があるOPCWは現場のがれきや負傷者などから100を超えるサンプルを採取し分析を進めた結果を、1日に最終報告書として公表しました。

報告書は「有毒な化学物質が兵器として使用されたと考えられる」としたうえで、塩素化学兵器として使われたと結論づけました。
ただ、アメリカなどがアサド政権が使用したと主張していた、サリンなどの神経剤は検出されなかったとしています。

最終報告書はこのあと、国連の安全保障理事会にも送られるということですが、シリアのアサド政権を支援するロシアは、オランダにある大使館が「OPCWはロシアやシリアが提出した証拠を無視して報告書をまとめた」と、直ちにツイッターに投稿するなど強く反発しています。

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