https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ベネズエラでは、暫定大統領への就任を宣言したグアイド国会議長が、アメリカの支援を受けて、人道支援物資を運び込もうとしていますが、反米を掲げ、独裁を続けるマドゥーロ大統領が阻止し、物不足が深刻化しています。

とりわけ不足しているのが医薬品で、首都カラカスにある薬局は、輸入品である薬の納入が止まり、棚には薬がほとんどありません。

薬局によりますと、最も人気があるという風邪薬の値段は、去年10月に比べて、1600倍にも跳ね上がっていると言うことです。

また停電により、一部の病院では人工呼吸器や人工透析のための機器が使用できない状態が続いていて、野党側は、14日までの1週間で200人を超える患者が死亡したとしています。

カラカス市内に暮らす53歳の男性は、腎臓の病気を患っていて、定期的に薬を飲む必要がありますが、マドゥーロ大統領とグアイド氏との対立の激化で薬の輸入が絶たれ、ここ20日間、薬を手に入れることができないと言うことです。

男性は「状況は悪くなるばかりだ。私にはどうすることもできない」と嘆いていました。物不足が解消するめどは全く立っておらず、市民の生活は苦しさを増しています。

ベネズエラでは、長引く経済危機で公共の交通網がまひし始めています。

停電により、地下鉄などの公共交通機関が完全に止まっているため、市民は公共のバスに殺到し、バス停には行列ができています。夜になると危険なため、市民は先を争うように帰宅しています。

一方、カラカス市内にある自動車販売店には、店員はいるものの、商品である車が一台も置いてありません。

ベネズエラはかつて石油で潤い、街には高級車があふれていましたが、ことしに入ってからは、車の輸入が完全に止まっていると言うことで、多くの販売店がありながら、車を置いてある販売店を見つけることはできませんでした。

アメリカのポンペイ国務長官は14日、声明を発表し、ベネズエラに残っていたアメリカのすべての外交官を国外に退去させたと明らかにしました。

退去は一時的な措置で、今後はベネズエラ国外から人道支援の搬入や、独裁体制に抵抗する民主的な活動を支援するとしています。

そのうえで、ポンペイオ長官は、グアイド国会議長を支持するアメリカ政府の立場を改めて強調しました。

また、国務省のパラディーノ副報道官は14日の記者会見で、ベネズエラ国内に今も滞在しているアメリカ人に対して退去を検討するよう強く促しました。

また、ベネズエラの外交官とその家族、合わせて107人について、アメリカのビザを取り消す措置をとったと明らかにしました。

d1021.hatenadiary.jp