カザフスタン 長期政権のナザルバーエフ大統領が退任へ #nhk_news https://t.co/LbzabCQA6W
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年3月19日
ナザルバーエフ大統領は19日にテレビ演説を行い、「大統領としての権限を停止することを決めた」と述べ、退任する意向を示しました。
そのうえで、来年春に行われる予定の大統領選挙までの間、議会上院のトカエフ議長が大統領代行を務め、みずからは国家安全保障会議議長などの要職のポストにとどまることを明らかにしました。
78歳という高齢のナザルバーエフ大統領としては、政治的な影響力を保ちながら権力の委譲を進めたいねらいもあるとみられます。
ナザルバーエフ大統領は、1990年にソビエトのカザフスタン共和国の大統領に就任し、翌年ソビエトが崩壊してカザフスタンが独立したあとも、30年近くにわたり大統領の座にとどまり、長期政権を担ってきました。
この間、ロシアや中国、アメリカなどとの間でバランスをとった外交を展開し、国内では石油やウランなどの豊富な天然資源を生かして高い経済成長を実現する一方で、権力や富を親族や側近に集中させ、独裁的だという批判も受けてきました。
このため、来年の大統領選挙に向けて権力の移行がどのように進むのか、注目されます。