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リオデジャネイロの裁判所は、テメル前大統領が大手建設会社などから、副大統領の任期中に少なくとも日本円で数千万円の賄賂を受け取った疑いがあるなどとして、連邦警察に逮捕する許可を与えたと発表しました。

これを受けて連邦警察は21日、テメル氏を自宅のあるサンパウロで逮捕しました。

テメル氏は、2011年から2016年までルセフ大統領のもとで副大統領を務めたあと、大統領が罷免されたことを受けて、2016年の8月に大統領に就任しました。

そして去年12月末に大統領を退任しましたが、任期中の2017年の6月には検察当局から、収賄の罪で訴追されました。

この時、憲法の規定に従って、議会下院が大統領を起訴すべきか採決をした結果、反対が賛成を上回り、テメル氏は任期中の起訴は免れていました。

ブラジルでは、2003年から2期8年、左派政権を率いたルーラ元大統領も、在任中に大手建設会社から総額1億円以上の利益供与を受けたとして有罪判決を受け、去年収監されたばかりで、大統領経験者の不祥事が相次いでいます。