米 政権内で認識にずれ 北朝鮮のミサイル発射めぐり #nhk_news https://t.co/6KHIDpMgIe
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月30日
アジア4か国を歴訪中のアメリカのシャナハン国防長官代行は29日、専用機内で記者団と会見しました。
この中で、今月9日に北朝鮮が発射した短距離弾道ミサイルについて「国連安全保障理事会の制裁決議に違反する」と述べ、北朝鮮を批判しました。
今回の発射をめぐっては、ボルトン大統領補佐官も「決議に違反している」と述べたのに対し、トランプ大統領は今週、訪日した際に「政権内には決議違反かもしれないという考えがあるが、私はそうは考えない」と述べ、問題視しない考えを示しています。
記者団から大統領と政府高官の見解が違うことで日本を含む同盟国に混乱を生じさせないかと問われると、シャナハン長官代行は「トランプ政権は、朝鮮半島の完全な非核化を実現するという点で一致しており、これは揺るがない」と述べるにとどめて、大統領との見解の相違には触れず、政権内の足並みの乱れを改めて示した形です。
国連 北朝鮮制裁委の議長 ミサイル発射は「明確な決議違反」 #nhk_news https://t.co/hXalFdKp4Z
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月30日
ニューヨークの国連本部では30日、北朝鮮に対する制裁の現状について協議する定例の北朝鮮制裁委員会が非公開で開かれました。
会合の後、議長を務めるドイツのホイスゲン国連大使はメディアの取材に応じ、今月、北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射したことについて「明確な安保理決議違反だ」と指摘しました。
北朝鮮のミサイル発射をめぐっては、日本政府も決議違反だと非難していますが、アメリカのトランプ大統領は今週、日本を訪れた際に問題視しない考えを示していて、対応が分かれています。
また、ホイスゲン大使は、北朝鮮の国民生活は極めて劣悪だとして国際社会による人道援助の必要性を認めたうえで、「一義的な責任は政府にある。国民の栄養状態の改善に資金を使えば、状況はかなり違ったものになるはずだ」と述べて、核・ミサイル開発をやめるべきだと強調しました。
一方、核兵器を放棄したことで知られる南アフリカのマトジラ国連大使は、記者団に「問題解決には信頼醸成が必要だ。安倍総理大臣がキム・ジョンウン(金正恩)委員長とムン・ジェイン(文在寅)大統領に会えば、状況は変わるだろう」と述べ、日朝首脳会談に前向きな姿勢を示している日本の役割に期待を表明しました。
北“対米担当特別代表を銃殺”韓国紙報じる https://t.co/qp3BT0Gly4 #日テレNEWS24 #ntv
— NTV NEWS24 (@news24ntv) 2019年5月31日
「北朝鮮特別代表を処刑」韓国メディア 米朝首脳会談の責任で #nhk_news https://t.co/orXjet7jRV
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月31日
これは韓国の大手紙 朝鮮日報が、北朝鮮の消息筋の話として31日の朝刊の一面で伝えたものです。
それによりますと、ことし2月に行われた2回目の米朝首脳会談に向けてアメリカ側との交渉にあたった北朝鮮のキム・ヒョクチョル特別代表は、会談が物別れに終わった責任を問われて会談の1か月後に当局の調査を受けたということです。
その結果「アメリカ側に抱き込まれてキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を裏切った」と判断され、スパイの疑いで首都ピョンヤン郊外のミリム(美林)飛行場で処刑されたということです。
また、交渉を統括していたキム・ヨンチョル朝鮮労働党副委員長は強制労働の処分を受け、会談に同行したキム委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏も謹慎中だと伝えています。
一方、この報道について韓国統一省の副報道官は31日の定例記者会見で「確認できない」と述べ、韓国大統領府の高官も記者団に「以前にも北に関連した報道はあったが、違った場合も多かった」と述べるなど、韓国政府としては慎重な見方を示しています。
キム・ヒョクチョル氏はことし2月、2回目の米朝首脳会談に向けて、国務委員会に所属する特別代表としてアメリカとの実務協議を担当しました。朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、米朝首脳会談当日の紙面にキム委員長が滞在先のホテルの一室でキム特別代表と向かい合って座り、報告を受けている写真を掲載しました。
写真にはキム特別代表がキム委員長の発言を聞きながら、右手にペンを持ってメモしている様子が写っていて、キム特別代表が首脳会談にあたって重要な役割を担っていたことがうかがえます。
朝鮮中央テレビが米朝首脳会談の翌週の3月6日に記録映画を放送した際には、ベトナム政府主催の晩さん会に出席したキム特別代表がテーブルに座って拍手している様子が映っていますが、これ以降、キム特別代表の動静は公式には確認されていないものとみられます。
このためキム特別代表の処遇をめぐって関心が集まっていました。
朝鮮労働党副委員長 キム・ヨンチョル氏は、キム朝鮮労働党委員長の側近として知られ、去年6月に開催された史上初の米朝首脳会談と、ことし2月の2回目の米朝首脳会談では、いずれも首脳会談に先立ってワシントンでトランプ大統領と面会し、キム委員長からの書簡を手渡すなど、首脳会談の実現に向けて重要な役割を果たしてきました。
2回目の米朝首脳会談のあと最高人民会議の代議員に再選し、先月行われた最高人民会議ではひな壇に座る姿が朝鮮中央テレビで放送されています。
その一方で韓国の情報機関は、キム副委員長が統一戦線部長を退いたことを明らかにし、会談が物別れに終わった責任を問われたのではないかという見方も出ていました。
キム朝鮮労働党委員長の妹、キム・ヨジョン氏は過去2回の米朝首脳会談に同行するなどキム委員長の側近として厚い信頼を受けているとみられてきましたが、ことし3月以降、国営メディアでその動静が伝えられていません。
去年6月の史上初の米朝首脳会談に同行した際には、アメリカのトランプ大統領とともに共同声明に署名するキム委員長のすぐそばで補佐する姿が確認されました。
ことし2月の2回目の米朝首脳会談にも同行し、特別列車がベトナムの駅に到着した際、キム委員長が降りる前にヨジョン氏が降りて周辺を確認するなど、キム委員長を身近に支える存在であることが改めて印象づけられました。
しかし北朝鮮の国営メディアを分析しているラヂオプレスによりますと、先月11日の最高人民会議に出席した姿が国営テレビで確認されたものの、2回目の米朝首脳会談を伝えたことし3月5日以降、国営メディアでヨジョン氏の名前は伝えられていないということです。
さらに、先月、ロシアで行われたロ朝首脳会談にも同行しなかったことから、ヨジョン氏の動静や役割の変化に関心が寄せられていました。