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2014年から5年余りにわたって日本に駐在しているドイツのフォン・ヴェアテルン大使は今月末に離任するのを前に5日、都内で記者会見を行いました。

この中で、日本に駐在した5年間にイギリスが国民投票でEUからの離脱を選んだことや、アメリカにトランプ政権が誕生したことを例に挙げ、日本とドイツを取り巻く環境がとても不安定になったと述べました。

そのうえで、「リベラルな民主主義は自然に存続するわけではない。多大な努力なしには守られないものだ」として、自由主義や法の支配などで価値観を共有する日本とドイツがより密接に協力して世界をけん引していく必要があると強調しました。

また印象に残っている出来事として、ことし2月にメルケル首相が来日した際、中国の通信機器大手、ファーウェイをめぐって首脳間で率直な意見交換が行われたことを挙げ、「日本とドイツは立場は違ったが、メルケル首相と安倍総理大臣は信頼に満ちた真の議論を展開していた。通常の政治家の関係を超えた友好関係だと感じた」と振り返っていました。

このほか世界各国でポピュリズムが広がっているとして、「多くの人たちが複雑な問題に対して簡単な答えを求めている。政治家も外交官もジャーナリストも簡単な答えなどないことをはっきり伝えないといけない」と警鐘を鳴らしました。

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