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韓国の大手紙、朝鮮日報は先週、北朝鮮の消息筋の話として、ことし2月の2回目の米朝首脳会談が物別れに終わった責任を問われ、北朝鮮のキム・ヒョクチョル特別代表が処刑されたと報じました。

これについて5日、トランプ大統領は「メディアは彼が処刑されたと伝えたが、処刑されていない」と述べ、報道を否定しました。

ただトランプ大統領は「先日夜、劇場にいた」とも述べていることから、アメリカの一部のメディアは北朝鮮別の政権幹部と混同しているようだと伝えています。

この政権幹部は強制労働の処分を受けたと報じられたあと、北朝鮮の国営メディアが劇場で芸術公演を観覧したと伝え、健在であることが確認されています。

トランプ大統領は「キム・ジョンウン金正恩)委員長は交渉をまとめたいだろうし私もそうだ。適切な時期に彼と会うことを楽しみにしている」と、3回目の首脳会談への期待も述べていて、交渉が失敗し担当者が処刑されたという報道を否定することで交渉継続への意欲を改めて示すねらいがあるとみられます。

北朝鮮の首都ピョンヤンでは、3日から恒例のマスゲームの公演が始まり、ことし10月まで続けられる予定でした。

ところが、中国を拠点に北朝鮮への観光ツアーを取り扱っている複数の旅行会社は、5日、マスゲームの公演が今月10日から当面の間、中断されると、伝えました。

これについて北朝鮮は立場を明らかにしていませんが、国営メディアは3日、マスゲームを観覧したキム・ジョンウン委員長が関係者を呼び、「創作についての誤った風潮や、無責任な仕事ぶりを厳しく批判した」と伝えていて、これが公演の中断につながったのではないか、という見方が出ています。

北朝鮮の大規模なマスゲームには、体制の宣伝や外国人観光客を呼び込み外貨の獲得につなげるねらいがあるとみられていて、公演が中断されるのは異例のことです。

北朝鮮の動向を分析しているアメリカの研究グループ「38ノース」は5日、北朝鮮のニョンビョンにある核施設の最新の衛星写真を分析した結果を発表しました。

それによりますと、ことし3月に撮影した写真では、ウラン濃縮施設のそばにタンクローリーとみられる車両が確認でき、その後、姿を消したものの、先月9日の写真では再び同じ場所に停車していたということです。
38ノースは、ウランの濃縮に必要な液体窒素を運び込んだ可能性があると指摘しています。

また先月の写真では10人以上の活動も確認されたことから、38ノースは、「ウラン濃縮施設が稼働し、北朝鮮が濃縮ウランを製造している可能性が高い」と分析しています。

ニョンビョンの核施設について北朝鮮は、ことし2月の米朝首脳会談で廃棄する意思を示しました。
しかしその後、制裁を解除しないアメリカに反発を強めていて、ウラン濃縮を行っているとすれば、アメリカに対して制裁解除などの譲歩を迫るねらいもあるものとみられます。

韓国のムン・ジェイン大統領は、6日、ソウルで行われた、朝鮮戦争戦没者などを追悼する記念式典で演説しました。

この中でムン大統領は、国連軍として参戦した外国の中で最も多くの犠牲を払ったのは3万3000人余りが戦死したアメリカだとしたうえで「韓国政府は2022年までにワシントンの公園に追悼のモニュメントを建て、米韓同盟の崇高さを両国民の胸に刻むだろう」と述べました。

これは、北朝鮮への対応をめぐってたびたび温度差が指摘され、米韓同盟が揺らいでいるとする批判を打ち消すねらいがありそうです。

また、去年9月の南北首脳会談の成果として「非武装地帯で地雷の除去が始まったことによって、兵士67人の遺骨や3万点余りの遺品を発掘した」と強調しました。

一方、ムン大統領は太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などで悪化している日本との関係や、今月末のG20大阪サミットに合わせて行いたいとしている日韓首脳会談については、言及しませんでした。

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