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デンマークでは5日、議会選挙の投票が行われ、高い税金に支えられた福祉制度の維持や、移民の規制などが争点となりました。

デンマークの公共放送によりますと、開票の結果、増税による充実した福祉政策を訴えた中道左派社会民主党が179議席のうち48議席を獲得して第1党となり、ラスムセン首相が率いる中道右派自由党は43議席にとどまりました。

この結果、中道左派の陣営が合わせて91議席過半数を獲得し、4年ぶりに政権が交代する公算が大きくなりました。

北欧で左派勢力が勝利するのは、この1年でスウェーデンフィンランドに次いで3か国目となり、メディアは、有権者が政府の財政緊縮策を拒絶した結果だと分析しています。

また今回の選挙で、社会民主党は、福祉の負担になっているとの批判に対処する形で移民を規制する姿勢を打ち出し、移民排斥を掲げてきた右派は独自性を失って支持を減らす結果となりました。