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広島県廿日市市の宮島にあるユネスコ世界遺産厳島神社」で、国の重要文化財に指定されている大鳥居を、約70年ぶりに保存修理する大規模な工事が、17日から始まりました。

現在の大鳥居は、140年以上前の明治8年に建てられ、海水や虫食いによる傷みがあるほか、過去の調査で柱の内部に空洞があることもわかっています。

17日は、潮が引いた午後1時すぎから、工事の関係者が大鳥居の柱の回りに集まって足場を組むためのブロックを柱の根元に設置する作業を行いました。

神社などによりますと、今後の工事では、詳細な調査を行ったうえで柱の修理や朱色の再塗装、それに、ひわだぶきの屋根の吹き替えなどを行うことになっていて、今のところ、工事終了時期は決まっていないということです。

参拝に訪れていた静岡県の40代男性は「工事が始まるのは知らなかったので見ることができてラッキーでした。工事が終わってきれいになったらまた見に来ます」と話していました。

文化財を担当する廿日市市教育委員会の小田豊次長は「先人が残した大切な文化財を守っていくための大事な工事なので、観光に来られる方にはご理解をお願いします」と話しました。

厳島神社の大鳥居は平安時代に建てられたとされ、何度か倒れたり焼失したりしたあと、明治8年に現在の大鳥居が建てられました。

大規模な修理はこれまで、明治時代に行われたほか、昭和25年には柱の補強や屋根のふき替えなどが行われています。

その後も、平成24年の突風などで被害が出た際に、塗装の塗り直しや屋根の修理を行っていますが、今回のような大規模な修理は69年ぶりとなります。