https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

 相模原市小田急相武台前駅近くの商店街にある床屋「髪ザウルス」は、地元の老若男女でにぎわう5席の小さな店だ。ここになぜか、アフリカ系の外国人が続々とやってくる。ガーナ、ナイジェリア、タンザニア。色んな国の出身者が、東京、埼玉、山梨などからも定期的に通ってくる。

 理由を尋ねると、「この店じゃないと希望の形が決まらないんです」「他の店ではできないし、断られます」。

 増える外国人。母国を離れた生活で、散髪は一大事だ。松田京子社長(52)は「どの国の方にも安心していただけるよう努めています」。

 特にアフリカ系の人の髪質には、日本の通常の理容技術での対応は難しい。縮毛(しゅくもう)で硬く、向きや流れも複雑で、普通のはさみが通らない。生え際のラインや髭(ひげ)の形には独特のデザインがあるが、肌が弱いのでカミソリが使えない。

 髪ザウルスは、技術と特別な道具、そして心遣いで信頼を得ている。理容師は髪質を研究し、スキルを習得。0・1ミリまで対応できる特殊なバリカンも駆使する。長さや向きを繊細に調整し、生え際をデザインしていく。身ぶりもまじえて希望をくみ取る、根気のいる作業だ。

 指名客の多い店長(61)は「普通の2倍は時間がかかるけれど手を抜かない。喜んでいただきたいですから」。

 これまでの研究では、世界的な寒冷化が起きた縄文時代の終わりの後に、大陸からの渡来人が日本列島に稲作の技術をもたらして人口が急増したと考えられている。大橋さんは「時代ごとの遺跡の数や規模から、推定されていた人口の増減を、染色体の解析で裏付けることができた」と話す。