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ロシアの宇宙開発公社ロスコスモスは22日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーションに向けて、食料や実験機器を積んだ宇宙船ソユーズを打ち上げました。

今回、ソユーズに宇宙飛行士は乗り組まず、代わりにロシア政府が開発したヒト型ロボット「フョードル」が積み込まれました。

「フョードル」は、高さ180センチ、重さ160キロで、ロシア政府が、宇宙空間や災害現場で運用しようと、5年前に開発を始めました。

宇宙空間に送り込まれるのは今回が初めてで、国際宇宙ステーションにあるロシアの実験スペースでおよそ2週間、無重力状態での動きなどを確認するということです。

ロシアは、かつて衛星の打ち上げ回数で世界一を誇っていましたが、ここ数年、失敗が相次ぎ、アメリカや中国を下回るようになりました。

アメリカが8年前にヒト型のロボットを宇宙に送り込んでいることから、ロシアとしては、アメリカに追いつくことで、今後の宇宙開発に弾みをつけたいねらいがあるものとみられます。

アメリカは、ロシアとの間で結んだINFの全廃条約が失効したことを受けて、今月18日、これまで条約で禁じられてきた地上発射型の巡航ミサイルの発射実験を行いました。

これを受けて、国連の安全保障理事会では、日本時間の23日午前4時すぎから、ロシアと中国の要請に基づいて、緊急の会合が開かれました。

会合で、ロシアの代表はINFの全廃条約はアメリカが失効させたと批判したうえでアメリカは、制御できない軍拡競争の第一歩を踏み出した」と述べ、巡航ミサイルの発射実験を非難しました。

これに対し、アメリカの代表は「ロシアはすでにINFの全廃条約に違反して、地上発射型の巡航ミサイルを複数保有している」と反論しました。

そして「ロシアと中国が大量に配備している中距離ミサイルの脅威に対処するため、必要な措置を講じる」と述べて、中距離ミサイルを本格的に開発する方針を示しました。

アメリカの地上発射型の巡航ミサイルの発射実験を受けて、アメリカとロシア、それに中国との間で、軍拡競争が激しさを増すことが懸念されます。

アメリカが今月2日に条約が失効してからわずか2週間余りで発射実験を行うことができた背景には、アメリカはロシアが条約を順守していないとして、これに対抗するため、すでに2年前の2017年から条約に違反しない範囲で中距離ミサイルの研究・開発を行ってことが挙げられます。

さらに今回のミサイルは、アメリカ海軍がすでに採用している巡航ミサイルを地上発射型に改良したもので、発射装置も艦艇に使用されてきたものでした。

このため、技術的には難しくなく、すぐに発射実験を実行できたとみられています。

今回の実験で使用されたミサイルは、技術的には1年半ほどで実戦配備が可能とも伝えられています。

アメリカ国防総省は、在日アメリカ軍の基地を含むアジアにあるアメリカ軍の施設を射程に収める中国のミサイルの脅威に対抗するため、関係国と協議のうえ、日本を含めたアジア太平洋地域に中距離ミサイルを配備したいとしています。

これについてアメリカの専門家からは日本列島から台湾、フィリピンに延びる「第1列島線」に配備される可能性が指摘されています。

また、国防総省に近いシンクタンクも最近発表した対中戦略の報告書で沖縄や九州をフィリピンのミンダナオ島などと並んで、候補地に挙げています。

アメリカは、アジアに配備するのはあくまでも通常弾頭を搭載する中距離ミサイルで、核弾頭は搭載しないと強調しています。

しかし、アメリカがアジアでミサイルの戦力を増強すれば、ロシアや中国がこれに対抗する形で開発の強化に踏み切ることは避けられず、アメリカ軍基地を抱える日本が今後、大国間の軍拡競争の渦中に置かれることも懸念されています。

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