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ロシア外務省のモルグロフ次官は3日、滞在先のウラジオストクでメディアの取材に答えました。

この中でモルグロフ次官は、5日行われる安倍総理大臣とプーチン大統領の首脳会談について「長い協議のプロセスなので、何か進展があるとは期待していない。まだ大きな違いが残っている」と述べ、領土問題などをめぐる双方の立場には隔たりが大きく協議には時間がかかるとして、今回、平和条約交渉で進展は期待できないという考えを示しました。

そのうえで「お互いの立場を近づけるため、日本と徹底的に対話を続け、相互に受け入れ可能な解決策を模索していく」と述べ、来週、東京を訪れ次官級協議を行うことを明らかにしました。

ロシアは、去年11月、平和条約の締結後、歯舞群島色丹島を引き渡すとした1956年の日ソ共同宣言に基づき交渉を加速させることで日本と合意しました。

しかし、ロシア国内で島の引き渡しに抗議する集会が行われるなど、根強い反対世論が浮き彫りになったこともあって、まずは島々が第2次世界大戦の結果、ロシア領になったことを日本が認めるべきだと強硬な姿勢を崩さず、平和条約交渉は進展していません。

ロシア政府が主催する「東方経済フォーラム」は、極東地域の開発にアジアの経済力を取り込もうと、アジア各国の政財界の代表を招いて毎年開催しているもので、ことしで5回目です。

4日から3日間の期間中、65の国や地域から8000人以上が参加し、日本からは安倍総理大臣が4年連続で参加するほか、中国や北朝鮮の副首相も参加してロシアとの経済協力について協議します。

ことしは、インドのモディ首相が初めて出席し、4日プーチン大統領との首脳会談が行われます。両首脳はウラジオストク近郊の造船所を訪れて、北極海航路で使う砕氷船の建造現場を視察し、北極海の開発について意見を交わすことも検討されています。

ロシアとしてはアジア進出を進めるうえで、蜜月の関係にある中国に加えて、アジアのもう一つの大国、インドとの関係強化にも弾みをつけたいねらいがあります。

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