イラク戦争「調査結果ゆがめられた」政権批判の米元外交官死去 #nhk_news https://t.co/74e4f6MzQn
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年9月28日
アメリカの元外交官、ジョセフ・ウィルソン氏は、イラク戦争が始まる前の年の2002年、アメリカ政府からの要請で、大量破壊兵器にまつわる調査を行いました。
調査では、当時のイラクのフセイン大統領が大量破壊兵器の原料となるウランをアフリカのニジェールから購入しようとした疑惑を調べ、ウィルソン氏は「信ぴょう性がない」と結論づけました。
しかし、ブッシュ政権がこうした疑惑を根拠の1つとしてイラク戦争に踏み切ると、ウィルソン氏は有力紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し「情報がゆがめられ、イラクの脅威が誇張された」として、痛烈に批判しました。
その後、ウィルソン氏の妻がCIAの工作員だという機密情報が漏えいし、これが政権側による報復ではないかという疑いが浮上して、その捜査で政府高官が偽証罪で有罪判決を受けるなど、当時の政権を揺るがす一大スキャンダルにも発展しました。
アメリカのメディアによりますと、ウィルソン氏は27日、西部ニューメキシコ州の自宅で臓器不全のため亡くなったということです。