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供与されたのは日本政府が新造した高速巡視艇1隻で、全長がおよそ15メートル、最高速度が時速およそ50キロと、フィリピン沿岸警備隊の中で最も速い船の1つとなります。

11日、首都マニラにあるフィリピン沿岸警備隊の本部で記念の式典が行われ、日本大使館の中田昌宏公使が「自由で開かれたインド太平洋の実現に向け、重要なパートナーであるフィリピンが必要とする装備を提供することで地域の平和と安定に貢献したい」と述べました。

フィリピンではことし1月、南部ホロ島の教会で、20人以上が死亡する爆弾テロがあり、警察は、国内のイスラム過激派組織とつながりのあるインドネシア人の男女が爆発物を爆発させた自爆テロの疑いがあると発表しています。

この男女は小型船に乗って、インドネシアからフィリピンの島々を移動しながら入国したとみられていて、フィリピン沿岸警備隊はこの高速巡視艇を使ってこうしたテロリストの入国を水際で阻止する能力を高めたいとしています。

日本政府は今後も海上保安庁の大型巡視船2隻を供与することにしていて、日本のシーレーンにとって重要な位置にあるフィリピンとの連携を強化する方針です。

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マレーシアの首相を9年間務めたナジブ・ラザク被告は在任中、政府系ファンドの資金合わせておよそ23億リンギット、日本円でおよそ600億円の不正流用や資金洗浄に関わったとして、職権乱用や資金洗浄など42件の罪に問われています。

首都クアラルンプールの裁判所は11日、2011年から2015年までのおよそ4200万リンギット、日本円で11億円余りの不正流用と資金洗浄などに関わったとされる7件分について罪が成立するという判断を示しました。

マレーシアの司法手続きでは、検察側が犯罪事実についての主張を終えて弁護側が反論を行う前に、裁判所がいったん罪が成立するかどうか判断することになっていて、今回、裁判所が罪が成立するという判断を示したことで、今後、有罪判決となる可能性が極めて高くなりました。

ナジブ前首相は、起訴された内容をすべて否認しているほか、来月3日、法廷で初めて証言することが決まり、弁護側は無罪を主張して争う姿勢を示しました。

ナジブ前首相をめぐっては、別の政府系ファンドの資金、合わせて22億リンギット余り、日本円でおよそ580億円の不正流用と資金洗浄などに関わった罪にも問われています。

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