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いわゆるウクライナ疑惑をめぐって、アメリカ議会下院の司法委員会は26日、弾劾の歴史上や憲法上の根拠などについて審議するため来月4日に公聴会を開くと明らかにしました。

アメリカのメディアは法律の専門家などが証人として呼ばれると伝えていて、司法委員会は質問の機会を与えるためトランプ大統領やその代理人にも公聴会への参加を呼びかけています。

ただ、この日、トランプ大統領本人はNATO北大西洋条約機構の首脳会議に出席するため、イギリスを訪問している予定で、公聴会に参加する可能性は現時点では低いとみられています。

弾劾に向けては議会下院の情報委員会が今月行った公聴会での政府高官など12人の証言をまとめて、近く報告書を作成し、司法委員会に提出する見通しです。

民主党は司法委員会でその報告書を踏まえ弾劾に関する具体的な条項を検討し、年内にも下院で弾劾訴追に踏み切る構えです。

一方、トランプ大統領側は徹底抗戦の姿勢を崩しておらず、来年の大統領選挙もにらんで来月、双方の駆け引きが一層激しくなりそうです。

アメリカでは、11月の第4木曜日を「感謝祭」として祝い、家族そろって七面鳥の丸焼きを食べる習慣があります。

この祝日を前に、ホワイトハウスでは毎年、七面鳥「恩赦」を与え、自由に暮らすことを認める行事を行っていて26日、トランプ大統領はメラニア夫人と共に出席しました。

このなかでトランプ大統領は、恩赦を与えた2羽の七面鳥について「木曜日にシフ氏のもとに来るよう召喚状を受け取っている」などと、ウクライナ疑惑の弾劾調査を進めている野党・民主党のシフ下院情報委員長の名前を出してジョークを飛ばし、笑いを誘いました。

さらに今月行われた弾劾調査の公聴会で、みずからに不利な証言をした証人の多くには会ったことがないと主張していることを念頭に、「これまでの証人とはちがってあなたたち2羽と私は実際に会ったことがある」と述べ、弾劾調査をやゆしました。

ウクライナ疑惑をめぐって民主党は、来月4日に議会下院の司法委員会で公聴会を開くなど攻勢を強める構えです。

トランプ大統領は感謝祭の期間中、南部フロリダ州にあるみずからの別荘で過ごす予定で、ホワイトハウスを出発した際、記者団からの質問にはいっさい答えませんでした。