ロヒンギャ迫害 ミャンマー政府は防止措置を 国際司法裁判所 #nhk_news https://t.co/QqH5l0dWYe
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月23日
この裁判はミャンマーのイスラム教徒の少数派、ロヒンギャの人たちに対する迫害が大量虐殺などを禁じた条約に違反しているとして、イスラム協力機構を代表して西アフリカのガンビアがオランダのハーグにある国際司法裁判所に提訴しているものです。
ガンビアはこれ以上の迫害を止めるためだとして、裁判所に対し、暫定的な措置をミャンマー政府に指示することも求めていて、判断が注目されていました。
国際司法裁判所は23日、「ロヒンギャは今も危害を加えられる状況にある」などとして、ミャンマー政府に対し、殺害や迫害を防止するためのあらゆる措置を取ることや、4か月以内に対応策をまとめた報告書を提出することなどを求める命令を出しました。
今回の命令は暫定的なもので、ミャンマーが大量虐殺などを禁じた条約に違反しているかどうかについて、最終的な判決には数年かかるとみられています。
しかしロヒンギャの人たちが依然として危険な状況にあると、国際的な司法機関が認めたことで、ミャンマー政府に対する国際社会からの圧力が一段と強まることも予想されます。
ミャンマーの外務省は国際司法裁判所が暫定的な命令を出したことを受けて声明を発表しました。
この中で、「ミャンマーにとっては、国際司法裁判所が本件で事実に基づいた正しい判断に至ることが重要だ」として、ミャンマーに条約違反はないと裁判で主張し続ける方針を示しました。
一方、国際司法裁判所による暫定的な命令に対しては「留意する」と述べるにとどまり、ミャンマー政府として暫定的な命令に具体的にどう応じるのかは明確に示していません。
Rohingya, Myanmar react to World Court order https://t.co/rb8uL59DUp
— NHK WORLD News (@NHKWORLD_News) 2020年1月24日
国連事務総長 国際司法裁判所のロヒンギャ迫害防止命令を歓迎 #nhk_news https://t.co/rZeOBpnX8j
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年1月24日
ミャンマーで少数派のイスラム教徒ロヒンギャの人たちが迫害され、70万人以上が難民になっている問題では23日、オランダのハーグにある国連の主要機関の国際司法裁判所がミャンマー政府に対し、殺害や迫害を防止するためのあらゆる措置をとるよう暫定的な命令を出しました。
これについて国連のグテーレス事務総長は23日、命令を歓迎する声明を発表し、「私はこの命令が法的拘束力を持つことを思い起こしている。ミャンマー政府がきちんと命令を守ることを信じる」と述べ、ロヒンギャの人たちを保護する措置をとるよう求めました。
グテーレス事務総長はミャンマー政府によるロヒンギャの人々の迫害を大量虐殺だと非難するとともに、安全保障理事会に対し結束を呼びかけてきましたが、ミャンマーとの関係の深い常任理事国の中国が反対して何ら行動をとれずにいます。
このためグテーレス事務総長としては国際司法裁判所による暫定的な命令が出たことを安保理に報告し、ミャンマー政府への働きかけを強めるよう各国の支持と協力を求めるものとみられます。
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