https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ことし11月の大統領選挙に向けて政権奪還を目指す民主党の候補者選びは、第3戦となる西部ネバダの党員集会が日本時間の23日朝行われました。

AP通信によりますと、日本時間の午前11時50分現在、集計率11%で、
▽サンダース上院議員が46.6%、
▽バイデン前副大統領が23.8%、
▽ブティジェッジ前サウスベンド市長が13.6%、
▽ウォーレン上院議員が8.7%、
▽実業家のスタイヤー氏が3.5%となっています。

アメリカのAP通信など主要メディアは日本時間の23日午前、サンダース氏が勝利を確実にしたと伝えました。

これを受けてサンダース氏は南部テキサス州で演説し、「年代や人種を超えた草の根の活動で勝利できた。この活動が広がり、アメリカ全土で勝利する」と決意を訴えました。

サンダース氏は民主党左派の代表格で、格差の拡大を批判し、国民皆保険公立大学の無償化などを公約に掲げて、若者を中心に支持の拡大を図ってきました。

初戦のアイオワ州では首位を激しく争い、第2戦のニューハンプシャー州で勝利を収めていて、全米の世論調査で支持率トップに立っています。

サンダース氏は、序盤の2州に比べてヒスパニックや黒人などマイノリティー層の有権者の多いネバダ州での勝利で、支持の広がりを示し、民主党の指名争いに8人が名乗りを上げる混戦から抜け出して最有力候補に躍り出ました。

サンダース氏はネバダ州の党員集会での勝利が確実になったことを受けて、来月3日のスーパーチューズデー予備選挙が行われるテキサス州で演説し、「ネバダの人々の支援に感謝する。ネバダ州ではどこの陣営にもみあたらない年代や人種を超えた草の根の活動で勝利できた。この活動が広がり、テキサスでも勝ち、アメリカ全土で勝利する」と述べました。

またサンダース氏の陣営は声明を発表し、「われわれはネバダで大勝利をおさめた」と勝利を宣言しました。そして「われわれを止めようと他の陣営が躍起になり巨額な資金を投入したが、ボランティアの熱意や記録的な寄付金のおかげで勝利した」と支持者に謝意を表しました。

そのうえで「第4戦のサウスカロライナや来月3日のスーパーチューズデーに向けて既存の政治勢力や経済エリートたちはわれわれを打ち負かそうと動きをさらに加速させるだろう」と警戒心を示し、支持者にさらなる協力を訴えました。

アメリカメディアがネバダ州の党員集会でサンダース氏の勝利を伝える中、サンダース氏に次ぐ2位につけているバイデン前副大統領は、州内最大の都市ラスベガスで支持者を集めた集会を開き「前に向けて進むときだ。われわれは次のサウスカロライナ予備選挙で勝ち、スーパーチューズデーでも勝つ」と述べ、10日後のスーパーチューズデーに向けて活動を加速させる考えを示しました。

そのうえで、バイデン氏は「私は社会主義者でも金権主義者でもない。私こそが民主党員だ」と述べ、左派のサンダース氏やウォーレン氏、それに、選挙戦に巨額の資金を投じているブルームバーグ氏をやゆし、引き続き支持を呼びかけました。

バイデン氏は、候補者選びの初戦のアイオワ州と2戦目のニューハンプシャー州で低迷したあと、全米の支持率でも首位の座をサンダース氏に明け渡していて、ネバダ州で上位に食い込み、巻き返しに向けた足がかりを作れるかが注目されます。

ネバダ州の党員集会でアメリカのメディアがサンダース氏の勝利を伝える中、ブティジェッジ前サウスベンド市長は州内最大の都市ラスベガスで集会を開き、「サンダース氏を祝福したい」と述べ、敗北を認めました。

そのうえで、「私は党派を超えて国民の統合を実現する大統領になる。これはほかの誰でもなく、あなたたち一人一人の戦いだ。アメリカの未来のために団結しよう」と呼びかけ、指名獲得に向け改めて意欲を示しました。

ブティジェッジ氏は、初戦のアイオワ州と続くニューハンプシャー州で躍進し注目の候補者となりましたが、サンダース氏やバイデン氏と比べ、ヒスパニック系や黒人などマイノリティー層からの支持が伸び悩んでいると指摘されています。

10日後のスーパーチューズデーでも、マイノリティー層が多い大票田のカリフォルニア州などで予備選挙が行われるため、ブティジェッジ氏にとってはこうした有権者たちにも支持基盤を広げていけるかが課題となります。

ネバダ州で民主党の党員集会の集計作業が続くなか、トランプ大統領ツイッター「偉大な州、ネバダで、クレイジーバーニー・サンダース氏が好調なようだ。バイデン前副大統領や他の候補者たちは弱く見える。おめでとうバーニー」などと書き込みました。

#米大統領