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新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の先行きへの懸念が強まり、ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が過去最大の値下がりとなったほか、東京市場でも日経平均株価が一時1800円余り下落し1万7000円を下回る水準に急落しています。

こうした中で日銀は、午前9時30分に国債を買い入れる形で金融市場に5000億円の資金を供給すると発表しました。今月2日と3日に同じ方法で資金供給することを発表していて、大量の資金を供給することで市場の動揺を抑えたいねらいです。

日銀は、株価の下落に歯止めをかけるため数多くの株式をまとめてつくるETF=上場投資信託の買い入れも積極的に行い、今月2日以降12日までに合わせて5100億円を市場に投じています。

日銀は今後も市場の状況を見ながら、資金供給を続ける方針です。

#金融政策

13日の会合は、財務省で午前11時40分から始まり、財務省の武内財務官、日銀の前田理事、それに金融庁の遠藤長官が出席しました。

会合は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、12日のニューヨーク市場でダウ平均株価が過去最大の値下がりを記録したのに続き、13日の東京市場でも日経平均株価が一時、1万7000円を下回るなど金融市場の動揺が続いているため、先月25日、今月9日に続き臨時で開かれました。

会合のあと武内財務官は記者団に対し「金融市場全般で引き続き神経質な動きが見られる。政府・日銀は足元の市場動向などを注視し必要があれば一体となって取り組んでいくことを確認した」と述べました。

そのうえで武内財務官は「より一層、緊張感を持って市場の動向を注視し、必要な場合には適切に対応していく」と述べ、市場の動きを強くけん制しました。

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