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皇后さまは29日、皇居で育てている蚕に餌となる桑の葉を与える「御給桑」と呼ばれる行事に臨まれました。

皇室では明治時代から歴代の皇后が蚕を育てていて、皇后さまも上皇后さまから伝統を受け継いで、今月から初めて養蚕に取り組まれています。

29日は、夕方、皇居の紅葉山にある飼育施設で、国産の「小石丸」という品種の蚕に桑の葉を与えられました。

皇后さまは、体長10センチ近くに育った蚕に餌となる桑の葉を丁寧にかぶせ、「食べるのにどのくらいかかりますか」と職員に尋ねられていました。

そして蚕が葉を食べる音に耳を傾け、「いつもの音が聞こえますね」と話されていたということです。

宮内庁によりますと、蚕は順調に育っていて数日後には繭を作り始めるということで、とれた生糸は例年、外国の賓客への贈り物などに使われているということです。

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