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アメリカとロシアの核軍縮条約「新START」は、来年2月に条約の有効期限が迫っていて、その延長をめぐって、アメリカのトランプ政権で軍縮問題を担当するビリングスリー特使と、ロシアのリャプコフ外務次官が、オーストリアの首都ウィーンで22日、協議を行いました。

ビリングスリー特使は23日の記者会見で「生産的な対話だった」と述べたうえで、専門家レベルの作業部会を新たに設けることで合意したことを明らかにし、次の協議は来月下旬か8月上旬に、ウィーンで行われるという見通しを示しました。

ただ、アメリカは核兵器の増強を進める中国も条約に参加するよう主張しているのに対し、中国は核戦力が大幅に抑えられる条約には参加しない方針を示しています。

これについて、ロシアのリャプコフ外務次官は23日の記者会見で、「中国がアメリカの求めに応じ、条約に参加する兆しはない。ロシアは中国の立場を尊重する」と述べました。

アメリカと、中国の姿勢を支持するロシアが、今後の協議で条約の延長に向けて一致できるかは不透明な情勢です。

ロシアでは、ドイツに対する戦勝記念日の5月9日に、モスクワ中心部の赤の広場をはじめ、各地で軍事パレードが行われますが、戦勝75年のことしは、新型コロナウイルスの感染拡大で延期され、1か月半ほど遅れて24日に実施されました。

赤の広場で行われたパレードには、およそ1万4000人の兵士が参加しましたが、観客席では間隔を広げるなどの対策がとられました。

プーチン大統領は演説で「われわれは、恐ろしい全体主義の悪を打ち倒すことができた。英雄として犠牲をいとわない正義の道を貫いたのだ」と述べて、国民に団結を呼びかけました。

パレードでは、最新鋭の地対空ミサイルシステムや弾道ミサイルなど200を超える兵器が披露されました。

ロシアでは来月1日、プーチン大統領の続投を可能にする憲法改正を問う全国投票が行われますが、20年間におよぶ長期政権に対する閉塞感(へいそくかん)や感染拡大に伴う経済の悪化で国民の不満が高まり、独立系の世論調査機関によりますとプーチン大統領の支持率は59%と、これまでで最も低くなっています。

プーチン政権には、軍事パレードで愛国心を高めて、憲法改正の全国投票に持ち込み、国民の幅広い支持を得るねらいがあるとみられます。

ロシアでは、新型コロナウイルスの新たな感染者が、今も連日7000人を超えるなど、深刻な状況が続いていますが、プーチン大統領は先月下旬、「ピークは過ぎた」としてナチス・ドイツに対する戦勝記念日の5月9日から延期していた軍事パレードの実施を発表しました。

この決定の背景には、来月1日にプーチン大統領の続投を可能にする憲法改正の全国投票が行われるのを前に、パレードの実施で愛国心を高めて国民から幅広い支持を得るねらいがあるとみられます。

ロシアでは、20年間にわたる長期政権に対するこれまでの不満に加えて、新型コロナウイルスの感染拡大で経済状況が悪化し、失業者が急増する中、政権の対応を批判する声も広がっています。

独立系の調査機関の世論調査で、一時は80%を超えたプーチン大統領の支持率は59%と、これまでで最も低い水準となっています。

プーチン政権は、モスクワで続けてきた厳しい外出制限を解除し、軍事パレードの前日にはレストランなどの営業再開を認めるなど、経済活動の制限も大幅に緩和しました。

プーチン大統領には外出制限などの解除で、国民の不満を解消したうえで、愛国心が高まる重要な行事を行い、高揚した雰囲気のなかで全国投票に持ち込んで国民から幅広い支持を得るねらいがあるとみられます。

ただ、ロシアのメディアは感染拡大を受けて、国内各地で予定されていた軍事パレードが相次いで中止になったと伝えています。

さらにモスクワの中心部、赤の広場で行われる軍事パレードでは、欧米や中国、日本だけでなく、ともにナチス・ドイツと戦った旧ソビエト諸国でも参加を見送る首脳が出るなど、新型コロナウイルスの影響が影を落としています。

北方領土択捉島国後島では、新型コロナウイルスの感染者が相次いで確認されたことなどから、軍事パレードは中止になりましたが、戦勝の記念行事が行われました。

このうち、国後島では記念のコンサートが行われ、ロシア人の島民が軍歌を歌ったり、子どもたちがロシアの伝統の踊りを踊ったりして、ナチス・ドイツに対する戦勝75年を祝いました。

北方領土を事実上管轄するサハリン州政府によりますと、択捉島では、駐留するロシア軍兵士など10人の感染が確認されたほか、国後島で2人、色丹島でも1人の感染が確認されたということです。

サハリン州の中心都市ユジノサハリンスクでは、900人余りの兵士が参加して軍事パレードが行われ、地対空ミサイルシステムや装甲車などが披露されました。

サハリン州のリマレンコ知事は、「私たちは戦争の勝者であることを常に記憶しなければならない。ロシアの国境を保全することは戦争の犠牲者への義務だ」と述べて、北方領土は第2次世界大戦の結果、ロシアの領土になったとする立場を改めて示しました。

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